#12 ページ12
・
私たちがみんなの所に戻った頃には、海ではしゃいでたメンバーは既にテントに戻ってきて、もうBBQが始まってて
お前らおせーぞ！！なんて文句をこぼす湧先輩に
あんたらががぶ飲みした飲み物買ってきてくれたんだから感謝しろ。って背中に1発お入れしてる彩葉先輩。
通陽「おかえり、」
『ん、ただいま』
通陽「ここ座って？」
自分の隣をポンと叩く通陽に、いいの？って確認したら
Aの為に空けてたから。って微笑む天使。あざとい。
通陽「なに食べる〜？」
『おにく！』
通陽「ふは、めっちゃ元気じゃん」
『みちはるも、海楽しそうだった』
通陽「食べ終わったら一緒に入る？」
『あんま泳げないけどわたし。』
通陽「いいよ、足だけ浸かろう」
『うん、いいね。』
「Aちゃん、……！」
︎︎
『……へ？』
みんなそれぞれ近くの人とお喋りしてるから私も隣の通陽と楽しくお喋りしてたら、突然私の名前を呼ぶ大きな声。
驚いて顔を上げたら、その場で立ち上がった颯太先輩がじっと私の方を見てて、
光輝「どしたのうちむ」
颯太「Aちゃ、ん」
『は、…い』
大きく深呼吸をした颯太先輩の口から出たのは
想像出来るはずの無い突拍子もない言葉。
︎︎
颯太「おれ、と …夏祭り、一緒にいきません…か、」
︎︎
『ぇ…、？』
その言葉に、思わず声を漏らしたのは私だけじゃない。
少し離れたところに座っていた星輝と小春も
隣でお肉を突っついていた通陽も、開いた口が塞がらない様子。
少し戸惑ったけど私の返事はもう決まってて、
長瀬と行く予定のお祭り、私も正直言って少し楽しみだからここは申し訳ないけど断ろう。
私が答えを整理するまで少し続いた沈黙を破ったのは、
︎︎
「え、いいっすね！！……行ってこいよ！」
なんて無邪気に笑う、
たった今も私の記憶の中で笑ってた彼で
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 459人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「少年忍者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こ - 文章がとっても綺麗で思わず読み入っちゃいました。お忙しいとは思いますが、続き楽しみにしています。 (2022年10月2日 19時) (
レス) @page15 id: cb46fce194 (このIDを非表示/違反報告)
バラ(プロフ) - 弟組メインのお話って珍しいし、文章も読みやすくて一気読みしちゃいました！更新頑張ってください！応援してます(*´ー｀*) (2022年8月30日 2時) (レス) @page13 id: e2d5e55f6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なそそ
| 作成日時：2022年7月28日 3時
