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「……Aちゃん、最近ちゃんと寝れてる?」

「……え、?」



あれから一週間。
今も写真は送られ続けている。

その恐怖から、私はここ最近眠れずにいた。



「……隈、ひどいよ。」



そう言って若宮さんは私の目元を指でなぞる。

目に見えて分かるほどひどいんだろうな。
若宮さんの手は下へと下がり、私の腕を撫でる。



「……ねぇ、最近細くなっていってない?ちゃんとご飯食べてる?」

「、食べてますよ。」



息を吐くように嘘をつく。
こんな恐怖と不安の中、変わらずご飯を食べれるほど私のメンタルは強くない。

若宮さんは、元精神科医ということもあってか話を聞き出そうとする。



「何かあった?」



優しい声に思わず首を縦に振りそうになったが、すぐに横に降る。
私の様子を見て、そっか、と呟く若宮さん。

すると、読んでいた本を取り上げられた。



「……え、若宮さん?」

「……反応速度も遅くなってる。」



ねぇAちゃん、何があったの。
心配そうに眉を下げてそう聞く若宮さん。

本当に優しいなぁ。その優しさに泣きそうだ。でも、心配かけたくないの。だから許して。


私が何も言わないと分かったのか、若宮さんは私の膝裏と背中に手を回して持ち上げた。

いわゆる、お姫様抱っこ。



「え、ぇ、若宮さ、っ!?」



これにはさすがに驚く。

というか、恥ずかしい。
いろんな表情が混ざり合った私の顔を見て、若宮さんは「やっといつも通りのAちゃんだ。」と小さく笑った。

う、わ、顔との距離が近くて照れちゃう……。

……じゃなくて!



「あの、降ろしてください……」

「だめ。」



即答され、瞬時に反応できなかった。

……え、だめなの?なんで?
と、考えている内に私が運ばれたのは若宮さんのベッド。



「今日は寝て。」

「や、でも、」

「でも、じゃない。」



少しだけ強く言われ、渋々横になる。

目を瞑るだけでいいから、と言われた通りにする。
それでも眠れなくて、目を開けて若宮さんの名前を呼ぶと頭を撫でられた。



「大丈夫。ずっと傍に居てAちゃんのこと守るから。」



その一言で、ひどく安心したのだろう。

自然とまぶたが落ちてきて、眠くなってきた。

あぁ、そっか。
私が今一番欲しかったのは、安心できる場所なんだ。

そう納得したときには、もう眠りに落ちていた。




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春光(プロフ) - めっちゃ読んでいて楽しいです!!続き楽しみに待っております\(^o^)/ (2022年7月25日 6時) (レス) @page16 id: 51abf968eb (このIDを非表示/違反報告)
wwv(プロフ) - つづきまってます(-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩___-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩)!!ロスが…! (2022年7月2日 14時) (レス) id: 2718865c60 (このIDを非表示/違反報告)
uv - とっても面白いです!更新頑張ってください!楽しみにしています・・♡ (2022年6月26日 18時) (レス) @page16 id: 2718865c60 (このIDを非表示/違反報告)
ReinaReina0903(プロフ) - 続きまってます!更新頑張ってください! (2020年12月1日 22時) (レス) id: ff3ecb69ba (このIDを非表示/違反報告)
なしは(プロフ) - 無さん» 楽しみにしてくださっているのに、お待たせしてすみませんでした。完結に向けてのんびり頑張っていければと思います! (2020年5月23日 18時) (レス) id: 1ad63cfe88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なしは | 作成日時:2020年1月23日 0時

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