体質60 ページ10
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「誰にやられた。」
「……え。」
伊藤さんはそう言いながら私の右隣に座った。
きっと、三橋さんに向けて言ってるんだろうけど、なんだか私まで問われてるみたいだ。
三橋さんは、伊藤さんと同じように私の左隣に座りながらこう告げた。
「佐川をやった奴らだ。」
「今井もそいつらにやられた。」
伊藤さんが間髪入れずにそう述べた。
うそ、でしょ。
三橋さんが何度か声を掛けるまで起きなかったのは、紅野くんの仕業なの……？
それに、今井さんも……？でも、どうして今井さんが……？
ぐるぐると思考回路を働かせてその理由を考えていると、三橋さんが私の肩に手を置いた。
「……で？オメーのその頬は誰にやられた。」
「っ、」
これは、バレてる……？
いや、そんなはずない。まだ誤魔化せるはずだ。
私は咄嗟に笑顔を貼り付ける。
「違いますよ、これは自分で＿＿」
「Aちゃん。」
伊藤さんに遮られるように名前を呼ばれた。
私に本当のことを言ってほしくて遮ったんだろう。
伊藤さんに見つめられると、嘘が言えない。
逃げるように三橋さんの方を見ると、三橋さんも同じ目をしていた。
……これは、バレてる。私の頬は誰がやったのか、本当は分かってるんだ。
これはもう、隠せない。
「……東京から来た人たちに、三橋さんと伊藤さんの居場所を吐けって言われて……それで、抵抗したら、やられました……」
「……そうか。」
「クソッ……！女相手にそこまでするかよ……！！」
二人とも、怒ってる。
怒ってるから、私と紅野くん達が関わりがあるとは気付いていないみたい。
……良かった。
「佐川が言ったんだとよ。俺とオメェに殺されるぞって。それで奴ら遊び半分で挑んできやがった。」
怒った表情で淡々と述べる三橋さん。
それを聞いた伊藤さんは"許せねェ……"と声を漏らした。
「退治だな。行くぞ伊藤。」
「ああ。」
二人とも立ち上がって歩き出す。
と思ったら、数歩先で立ち止まった。
「Aはどうする？」
「……ぇ、」
思わぬ所で与えられた選択肢に動揺して、小さく声を漏らす。
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y1u2i3n4a(プロフ) - めちゃくちゃ好きです本当に。更新待ってます (11月27日 18時) (
レス) id: 9135bf7da8 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - ど、どうか、続きを………こんな面白くて文才豊かな作品久しぶりすぎて………… (2022年7月13日 17時) (レス) @page12 id: 65408d9878 (このIDを非表示/違反報告)
うへへへへ(´へωへ`*) - 続き楽しみ (2022年6月12日 20時) (レス) @page12 id: 8243bd92bd (このIDを非表示/違反報告)
葉紅(プロフ) - もう更新しないんでしょうか？すごく面白いので続きが見たいです。更新楽しみにして待っています！ (2020年9月22日 22時) (レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
紅華 - 面白いです！更新待ってます！ (2020年9月1日 20時) (レス) id: 7b082dad3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なしは | 作成日時：2019年1月26日 21時
