体質2 ページ2
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ここが、軟葉高校……。
第一印象はとても良い。まず校舎が綺麗だし、登校している人達みんな真面目そう。
うん、ここなら私の会話がぎこちなくても上手くやれるかも！
えっと、まずは職員室に来いって言われてるんだっけ？
先生が言うには、ここの角を曲がってすぐ目の前にあるって言ってたよね。
ここの角を曲がって、＿＿。
「うお、」
「わ、っ」
曲がり角で人とぶつかってしまい、私は小さく声を洩らして尻もちをついてしまった。
おかげでお尻が少し痛い。
相手の方はよろめくだけで済んだみたいだ。よかった。
なんて、自分だけで安心していると、目の前の人がこう言った。
「どこに目ぇつけてンだ、前見ろよ危ねぇな。」
「……ぇ、」
ぶつかった人をゆっくりと見上げれば。
ボンタン。短ラン。高身長。金髪。
バカでも分かる。ツッパリだ。
私、ツッパリにぶつかったんだ。
その瞬間にフラッシュバックされる映像。
前の学校でいじめられてた映像。
だめだ、怖い。
どうしよう、どうしよう、謝らなきゃ。
「ごめん、なさい、」
私は目を逸らして謝った。
許してもらえるかな、許してもらえないかも。
どうしよう、なんで何も喋らないの。
目の前の人が何も言わないので不安になり、ゆっくりと目を合わせれば。
「………………」
彼は私をじぃっ、と見つめていた。
……もしかしてこれ、
＿＿顔を覚えようとしている？
それは駄目だ、転校初日から不運すぎる。なんとしてでもそれだけは避けなければ。
私は急いで立ち上がり、できるだけ顔を見られないように下を向いて言い放った。
「ぁの、ごめんなさい、私急いでて……っ！」
こう言えば1ミリくらいは分かってくれるだろう。うん、きっと分かってくれているはず。
彼に背を向けて、逃げるように走った。職員室がどうとか今は関係ない。逃げよう。
後ろで彼が"ッおい、"と、(多分)私に向けて声を掛けたんだろうけど、ここは気づかないフリだ。
ここで立ち止まれば、また振り出しに戻るだけだ。
ひえぇ、ほんと初日から不運すぎるよ……！
行き場のない怨みと泣きたさを堪えながら、私はひたすら逃げた。
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ぽちこ(プロフ) - あの話はかなり初期の頃だった記憶があります（西森先生の描き方が）相良君との絡みも楽しみにしています(^^) (2019年1月24日 20時) (携帯から) (
レス) id: 1eeed30fc4 (このIDを非表示/違反報告)
なしは(プロフ) - ぽちこさん» コメントありがとうございます！強盗の回は本当にお気に入りで、どう絡ませようか悩むことが楽しかったです(*´∀｀笑) もう少しでパート2に移行しますが、続編でもどうぞよろしくお願いします(*^_^*) (2019年1月24日 13時) (レス) id: 7e481143a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちこ(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませていただいてます(^^)
強盗のくだりは原作で読みましたが面白いですよね。
お話の更新をお待ちしております(^_^)v (2019年1月22日 23時) (携帯から) (レス) id: 1eeed30fc4 (このIDを非表示/違反報告)
クソすぎる駄作者(プロフ) - なしはさん» カッパが似すぎてて面白いですよねw頑張ってください！ (2019年1月15日 3時) (レス) id: 2effaca00b (このIDを非表示/違反報告)
なしは(プロフ) - クソすぎる駄作者さん» コメントありがとうございます！そうなんです、強盗の話は伊藤が少し可哀想なのが面白くてお気に入りなので、書いてみました(*^^*)応援ありがとうございます、更新頑張ります！ (2019年1月14日 21時) (レス) id: 7e481143a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なしは | 作成日時：2018年12月7日 22時
