中間さん家の8人兄妹

▽ ページ37

▽



淳太｢ほんで？分からへんのどこやねん？｣



空気を変えたくて直ぐに勉強させようと
教科書を覗き込む。



｢ここ！！なんでこんな訳し方になるん全然わからへん！！じゅんにい英語得意なのに、なんでこんなに出来んのー。ママ達外国人やったらえかったのにー｣



いや、それは無理やろ。


淳太｢これはなぁ、もう覚えるしかないで。｣



これがこうなってって1つずつ説明してあげると
だんだん分かってきたみたいで


｢えー！じゅんにい、教え方めっちゃ上手やん！分かりやすかった！！！｣


そんなふうに喜んでもらえると
勉強しててえかったなぁって思うなぁ。


淳太｢A、しっかり勉強頑張ってな？テストの点数だけやないけど、頑張ってること、絶対無駄にならへんし。いつか勉強してえかったなぁって思えるはずやから。｣



｢たまーに、じゅんにいおっさんぽくなるよね！ありがとう。なんかもうちょい頑張れそう！！｣



俺はそう笑ってからまた教科書とにらめっこする
Aを見て、コーヒーを入れにいく。


ついでに、冷蔵庫にあったプリンを取って
Aのとこに置く。


｢ありがと〜｣



めっちゃ嬉しそうに笑う顔はいつまでも子供やな。



頑張れよ！！

望と私が生まれた日→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す