中間さん家の8人兄妹

望の看病 ページ14

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望side

風邪ひいた日からAは
3日くらい熱が出てて


｢んー。3日も熱出るなんてな。キツかったわ〜｣


そういいながら、リビングに降りてきて
俺の登校の邪魔をする。


｢ねぇ。今日の体育なにするんかな？｣


望｢今日も休むんやろ？｣


｢そやで。｣


休むんかい。なら、体育なんて知らんでええやろ。


｢のんちゃん。寝癖治ってへんよ。｣


大毅｢A〜、俺の寝癖も治してぇな。｣


｢大ちゃんはやだ(笑)｣


大ちゃんの絡みもついていけへん。
もぉ、寝癖なんてどうでもええねん。
なんか、朝から頭痛くてそれどころやない。

はねてるであろう髪をAがちょんちょん触る。
その手を俺のおでこに持ってきて、、、


｢なぁ、のんちゃん具合悪いやろ。熱はなさそうやけど。｣


俺はAの異変に気付かへんかったのに
俺の双子の妹はすごいな。


望｢うーん。まぁちょっと頭痛いだけやし。大丈夫やわ。｣


そう言うと、口を尖らせて


｢えー。心配。。。｣


なんて優しい言葉をかけてくれる。


望｢なんや。可愛いこと言うやん！今日部活休みやからはよ帰ってくるからお利口にまっとくんやで。｣


家出る直前まで｢大丈夫？ほんとに？｣
って何度も気にしてる。

まぁ、同じ部屋やし3日も寝込めばそりゃ
移るやろ(笑)


照史｢Aの言う通りや。望大丈夫か？無理せんようにな。｣


Aが心配するから、あっくんまで心配してるやん。


望｢おーう！｣


めんどくさいから適当に返事して出掛ける。


望｢あー。Aの風邪絶対移ったわ。｣


廉｢Aは、もう熱下がった？大丈夫？｣


望｢おん。今日は下がったみたいで様子見で休むんて。｣


大吾｢今日も休みかー。望だけかー｣


こいつは西畑大吾。小学生からずっと一緒。
家も近所やしな。そして絶対Aのことがすき。
アピールしてるの俺からしたら丸わかりなのに
むしろ周りが気づいてるのに
Aは気付かへんのよな。めっちゃ可哀想なやつ。


望｢悪かったな。俺だけで。｣


大吾｢うそうそ。てか、望大丈夫？めっちゃ顔赤いで？｣


望｢大丈夫｣


そう言いながら、、、

全然大丈夫やない。
むしろ、頭痛ひどなってるわ。

これは、授業なんか受けられへん。
保健室に行って帰らせてもらうことに。

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