大事な女の子 ページ43
玲於side
重い足取りで向かったのは
隼が好きそうな、落ち着いた雰囲気の店。
…結局、来てしまった
てっきりAちゃんとの交際宣言をされるのかと思ってたのに
まあ、そうじゃなくても
今隼には会いずらい。
好きな人の好きな人になんか、
会いたくない
でも、
隼 「 玲於待った？ 」
玲於 「 …待ってない。」
いつもなら、
「待った。すげー待った。」って言ってからかえるのに。
もう、そんな気力もなくて
隼の顔もちゃんと見れない。
玲於 「 あの、あのさ… 」
隼 「 うん。」
玲於 「 おれ、覚えてねえんだ。」
電話で言われた
「小４のときに会った女の子、覚えてる？」
…それは、おれの初恋の女の子のことだ って
一瞬で分かった。
実は、その女の子と別れた後
すぐに隼に言ったんだ、おれ。
「好きになった」って。
だけど、それからその子の話は特にしてなくて
隼は絶対、忘れたかと思ってた。
「話したいこと」がその女の子の話かもしれない
…そう思ったから
会いたくないけど、来た。
隼 「 顔も覚えてない？ 」
玲於 「 うん。隼が連れてきたダンスの上手い女の子、ってことしか。」
隼 「 そっかー… 」
玲於 「 …なんで今、その子の話？ 」
このタイミングで
なんでその女の子の話をするために、おれを呼び出すのか
隼は
苦しいような、でも優しい、複雑な表情を見せた
隼 「 玲於、おれさ、大事な女の子がいるんだ。 」
急に、そんなこと言うから
頭の中にはAちゃんしか浮かばなくて。
ああ、やっぱり両想いなのか、って。
隼 「 その子のこと大事だから、おれが少しでも力になりたくて。こんなことで力になれるのか、分かんないけど。 」
ふう、ってため息ついて。
隼 「 小４のとき、おれが連れてきた女の子は、」
…その先を聞いた後
おれは隼にお金渡して、走り出した。
おれの初恋の、あの子の元へ
.
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きこ(プロフ) - こんばんは！！ きゅんきゅんしっぱなしでした笑 よかったら続篇書いて欲しいです！ (2017年5月5日 23時) (
レス) id: 82be312cbf (このIDを非表示/違反報告)
れもんさわー(プロフ) - はなさん» えええ、嬉しいです！！ありがとうございます！検討しておきます！ (2017年5月4日 23時) (レス) id: b9408a3d3e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - もお、きゅんきゅんしました！続編まってます！！ (2017年5月4日 23時) (レス) id: fedb9bf0ec (このIDを非表示/違反報告)
れもんさわー(プロフ) - ピンクローラースケートさん» ほんとですか！ありがとうございます。続編、検討させて頂きます。新作もできましたので、良かったら見てくださいね！ (2017年5月4日 21時) (レス) id: b9408a3d3e (このIDを非表示/違反報告)
ピンクローラースケート(プロフ) - この作品すごく良かったです！続編待ってます！ (2017年5月4日 18時) (レス) id: 8a0816aade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもんさわー | 作成日時：2017年3月15日 21時
