動揺 ページ42
玲於side
昨日のせいで、すっかり空っぽになったおれの心は
そう簡単に戻るわけもなく
唯一の救いは
今日がオフだったってこと。
隼にも、Aちゃんにも
誰にも会わずにいられる。
昨日の夜
どうやって家まで帰ったのか、あれからの記憶は一切ない。
朝
起きたらソファで寝ていて、
柄にもなく、涙が出ていた。
あれじゃん？
起きたらなぜか涙が出てた、っていうやつ。
…なんて、誤魔化しは通用しない
何かを考えることすら出来なくて
もう、放心状態なんじゃないか って思う。
頭真っ白で
気を紛らわそうとして、
イヤホンから流した音楽も
いつもより爆音で流してるはずなのに
耳に残ってるのは
Aちゃんの「好きだよ。」って言った、あの声。
もう何もかも嫌になって
…ああ、おれ、こんなにAちゃんのこと好きだったんだ
って改めて気付かされた。
.
そんなとき
鳴ったのは、おれのスマホで
今、一番憎いと思う
アイツからの電話だった。
隼 「 もしもし、玲於？ 」
玲於 『 …うん。 』
隼 「 今日さ、ちょっと会えない？ 」
玲於 『 …会えない… 』
だって、無理
Aちゃんとお付き合いの報告？
…平常心でいられるわけがない。
おれ、笑顔でおめでとう って言えんの？
…無理。
隼 「 ほんとに無理？ 」
玲於 『 …うん。 』
隼 「 どうしても、話したいことあるんだけど… 」
もうだから、
嫌なんだって。
電話ブチ切りしてやろうかと思ったとき
隼 「 …玲於、小4のときに会った女の子覚えてる？ 」
その言葉に
息が止まりそうなくらい、動揺した
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 759人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きこ(プロフ) - こんばんは！！ きゅんきゅんしっぱなしでした笑 よかったら続篇書いて欲しいです！ (2017年5月5日 23時) (
レス) id: 82be312cbf (このIDを非表示/違反報告)
れもんさわー(プロフ) - はなさん» えええ、嬉しいです！！ありがとうございます！検討しておきます！ (2017年5月4日 23時) (レス) id: b9408a3d3e (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - もお、きゅんきゅんしました！続編まってます！！ (2017年5月4日 23時) (レス) id: fedb9bf0ec (このIDを非表示/違反報告)
れもんさわー(プロフ) - ピンクローラースケートさん» ほんとですか！ありがとうございます。続編、検討させて頂きます。新作もできましたので、良かったら見てくださいね！ (2017年5月4日 21時) (レス) id: b9408a3d3e (このIDを非表示/違反報告)
ピンクローラースケート(プロフ) - この作品すごく良かったです！続編待ってます！ (2017年5月4日 18時) (レス) id: 8a0816aade (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れもんさわー | 作成日時：2017年3月15日 21時
