103.あなたと一緒に ページ8
さっきまで火影であるナルトに相談するか悩んでいた影分身達の空気がボルトの言葉で変わるのがAにはわかった。
ボルト「当然だな!」
ボルト「だとしたら、なんであんなのが見えんのか、つきとめねえとダメだろ。」
1人の影分身の最もな言葉に元気よく拳を構えたボルト達は固まり、また唸ってしまうが。
Aは1人、なぜか少し嬉しそうに微笑む。
そしてボルトのお腹が鳴り、やがて影分身達は消えてしまった。
ボルト「あーあ、消えちまった。」
A「・・・じゃ、なんか買いに行く?」
ボルト「おう!」
.
こうして2人はボルトの部屋の窓から夜の街へと飛び出した。
スッカリ陽は沈み、街灯の灯りがゆったりと2人を照らす。
ボルト「そういえば、Aはどう思うんだ?」
A「?」
少し躊躇いがちに口を開いたボルト。
Aは急かさずゆっくり次の言葉を待つ。
ボルト「その、父ちゃん達に相談するべきかどうか・・・おれは、さっきも言った通り、おれの手で解決したいって思ってるけど、Aはどうなんだ?・・・結局、どうすれば解決できるのか、おれにはわかんねえ。だから、Aはどう思ってんだろうなーって、気になってよ。」
ボルトにしては少し珍しい発言だった。
最後は照れ隠しなのか、少し笑いながらボルトは言った。
少し早歩きでボルトが1人で前に進んだため、Aから今ボルトがどんな顔をしているのか、見ることができない。
しかし、その後ろ姿は少し、自信がないようにAには見えた。
そんなボルトの背中にAは優しく答えた。
A「・・・前にさ、うちのこと友達だって言ってくれたでしょ?ボルトたちからしたら当たり前のことなのかもしれないけど、すごく嬉しかったんだ。だから、うちは、ボルトと一緒に、仲間を苦しめてるやつを捕まえたいって、そう思ってる。」
いつの間にか2人の足は止まっていた。
ボルト「・・・ヘッ・・・当然だってばさ!」
ボルトは振り返らずにそう言った。
今も顔は見えないが、いつものボルトに戻ったのがAにはわかった。
ボルトは再び足を前に出した。
Aは少し前にいるボルトに追い付くように小走りで進む。
A「ま、ナルトたちに言った方が早いかもしれないけどね。」
追い付くと同時にAはそう言いながらボルトの背中を軽く叩いた。
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キジ(プロフ) - 白猫さん» そう言って頂けて嬉しいです、!ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年4月1日 17時) (レス) id: 526360bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - とても面白くて続きが気になります!更新頑張ってください! (2020年4月1日 12時) (レス) id: f53a1d45b5 (このIDを非表示/違反報告)
キジ(プロフ) - 不動ガゼルさん» ありがとうございます!!なかなか更新できなくてすみません・・・頑張ります! (2019年11月4日 17時) (レス) id: 526360bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
不動ガゼル - とても面白いです!続きがスゴく気になります!更新、頑張ってください! (2019年10月22日 19時) (レス) id: d6053f6f59 (このIDを非表示/違反報告)
キジ(プロフ) - 綾さん» ありがとうございます!! (2019年10月14日 18時) (レス) id: 526360bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キジ | 作成日時:2019年9月16日 19時