６．抹消ヒーロー ページ40
第5種目：ボール投げ
緑谷の番になった。
飯田「緑谷くんはここままだとマズイぞ・・・？」
爆豪「ったりめーだ無個性のザコだぞ！」
飯田「無個性！？彼が入試時に何を成したか知らんのか！？」
爆豪「は？」
水樹(頑張れ・・・)
緑谷はここまで個性を使っていないため、全ていたって普通の記録。
他の皆は当たり前だが、個性を使って最低ひとつは超人並の記録を出していた。
このままでは除籍は確実。
みんなが見守る中、緑谷は。
緑谷(絶対なるんだ！！！)
「46m」
普通の人と変わらぬ結果だった。
緑谷「な・・・今確かに使おうって・・・」
個性を使おうとした緑谷はこの事態に動揺を隠せない。
それはこの人が原因だった。
相澤「“個性”を消した。」
緑谷「！？」
相澤「つくづくあの入試は・・・合理性に欠くよ。お前のような奴も入学出来てしまう。」
相澤は首に巻いている捕縛武器をはためかせていた。
そのお陰で今まで隠れて見えなかったものが緑谷の目に入る。
緑谷「消した・・・！！あのゴーグル・・・そうか・・・・・・！」
そう、彼は見ただけで人の“個性”を抹消する“個性”
緑谷「抹消ヒーロー、イレイザー・ヘッド！！！」
相澤は緑谷の個性のことを知っていた。
個性の制御ができない緑谷。
ならばと個性を消したようだ。
クラスメイトはただ遠くからその様子を眺めているだけで何を話していたかまではわからない。
それからしばらくすると話は終わったようで。
相澤「“個性”は戻した・・・ボール投げは2回だ。とっとと済ませな。」
そう言って相澤は緑谷にボールを渡した。
ここで緑谷は取り得る行動は2つ。
玉砕覚悟の全力。
それか何も使わず最下位に収まるか。
どっちに転んでも見込みゼロだと見つめる相澤。
そんな緑谷の選択は。
相澤「見込み、ゼロ・・・・・」
緑谷(相澤先生の言う通りだ。)
相澤「＿＿＿＿！？」
緑谷がボールを投げようと振りかぶった瞬間、相澤の目が変わった。
緑谷(まだ・・・まだだ！！！僕は人より何倍も頑張らないと・・・ダメなんだ！だから全力で！！今、僕に出来ることを！！！)
「「おおおお！！」」
指先のみに発揮させたワン・フォー・オール。
最小限の力で最大限を。
緑谷が投げたボールは爆豪の時と同じ軌道を描いた。
緑谷出久、705．３m
緑谷「先生・・・・・！まだ・・・・・・動けます！」
相澤「こいつ・・・！」
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キジ(プロフ) - 白丸さん» ありがとうございます・・・！！頑張ります！ (2020年4月20日 17時) (
レス) id: 526360bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
白丸 - 作者様の作品とても面白かったです！ 更新頑張ってください！ (2020年4月17日 1時) (レス) id: 80fa021f90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キジ | 作成日時：2020年4月4日 22時
