２４．イメージ ページ26
1人百面相を続ける目の前の幼馴染を不思議に思い眺めていた水樹だったが、その瞬間、爆豪の目と焦点が合った。
爆豪「お前、目ぇ開けてやってみろ。」
水樹「目を？」
爆豪「ああ。多分、お前のその治癒、あん時はとっさに最大限が発揮されたって感じだが、今は個性発症時、つまり４歳と同じだ。」
水樹「４歳・・・」
爆豪「個性は使っていくうちにだんだん使える幅が広がってくる。だが発症時はそんなんわかんねぇ。お前もそれは知ってんだろ。」
水樹「・・・うん。」
爆豪「だから脳内でイメージしただけで治癒できるなんざ100年早え。まずはよく見ろ。そんで脳内のイメージを補うんだ。」
水樹「！！イメージを、補う・・・」
緑谷がいるときはいつも怒鳴ってばかりの爆豪だが水樹には何かと優しかった。
そして爆豪は色々な意味で頭がよくキレる。
こうやって何かと水樹を導いてくれた。
ここまでして貰ってできないと嘆いているなんて情けない。
水樹は上体を起こし、爆豪の目を見て言った。
水樹「やってみる！」
爆豪「よし。」
再び水樹の前に出されたその指。
今度はしっかりと見て。
水樹(治れ・・・治れ・・・！)
すると。
水樹(出てきた・・・！)
目を開けているから今度は水樹にも見えた黄色の光。
しかしここまでは先ほどと同じ。
問題はここからだ。
水樹(届け！！)
爆豪の指まで。
爆豪「！」
水樹が必死にその指を見つめる中爆豪は先ほどの違いに気づいた。
さっきはあっという間に消えていた光がまだ危なげではあるがその場に留まっている。
それどころか少しずつこちらに近づいているように見える。
水樹は基本、ダラダラサバサバしているが何より一生懸命な人間だ。
今も一生懸命爆豪の傷を治そうと頑張っている。
口には出さないが、そんな彼女を応援するように、爆豪は目の前の小さな少女を見つめた。
水樹(ダメだ、このままじゃ消える・・・！)
しかしその光も爆豪の指に届く前に消えてしまいそう。
せっかく希望が見え始めたのに。
何か無いのか、水樹は必死に頭を回す。
と、その時。
水樹(そうだ・・・！！)
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キジ(プロフ) - 白丸さん» ありがとうございます・・・！！頑張ります！ (2020年4月20日 17時) (
レス) id: 526360bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
白丸 - 作者様の作品とても面白かったです！ 更新頑張ってください！ (2020年4月17日 1時) (レス) id: 80fa021f90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キジ | 作成日時：2020年4月4日 22時
