９．母 ページ11
必要最低限の家具しか置かれていないその部屋でAは今日の出来事を思い出していた。
A(結局あの場に行って何ができたわけでもない。ただ足を引っ張っただけ。・・・やっぱり無理だ。)
そう思いながら見たのは幼い頃のAと一緒に映る母の写真。
2人は笑顔だった。
A「！」
その時聞こえたのはインターホンの音。
A「珍し・・・誰だろ。」
不用心にもAは玄関が映し出されるモニターも確認しないで玄関へ向かった。
そんな彼女の元へ訪れたのは。
A「！！・・・・・・なん・・・で・・・」
オールマイト「急にすまない。」
トゥルーフォームのオールマイトだった。
．
オールマイト「突然来たのにわざわざ済まないね。」
A「いえ、ちょっとびっくりしましたけど。」
あれから中に入れてもらったオールマイトは椅子に座ってAに出してもらったお茶を飲んでいた。
オールマイト「それにしても・・・大きくなったな。」
A「そりゃあ・・・もう、5年も経ちましたから。」
オールマイト「そうだな。」
机の上に置いてあった写真を見ながらオールマイトは呟いた。
その写真はAがオールマイトが来る前に見ていたのものだ。
5年前。
オールマイトが緑谷に話した、世間に公表されていない大事件。
あの事件で命を落としたヒーローがいた。
そのうちの1人。
水樹春 ヒーロー名 ブレイド
Aの実の母だった。
＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿
Aにとって母は憧れのヒーローだった。
リーフヒーロー ブレイド
個性：植物
あらゆる植物を操り自在に動かす。
そしてブレイドは自身はもちろん、他人の治癒を行うことができた。
ヒーローも支えるヒーロー。
それがAの母だった。
小さい頃に親が離婚し母子家庭となったA。
それでも母がいれば幸せだった。
幼稚園の頃から爆豪、緑谷、Aの3人はよく一緒に遊んでいた。
3人ともヒーローになると目を輝かせながら言い合っていた。
オールマイトに憧れた緑谷と爆豪。
しかしAはそんな2人に影響されることなく自身の母に憧れた。
そこには理由があった。
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キジ(プロフ) - 白丸さん» ありがとうございます・・・！！頑張ります！ (2020年4月20日 17時) (
レス) id: 526360bfc9 (このIDを非表示/違反報告)
白丸 - 作者様の作品とても面白かったです！ 更新頑張ってください！ (2020年4月17日 1時) (レス) id: 80fa021f90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キジ | 作成日時：2020年4月4日 22時
