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56.嫌な作戦 ページ9

扉はデンキによって数分で開いた。


さすがデンキだ。



ボルト「すげえな!デンキ!」


デンキ「えへへ・・・よし!急ごう!」


シカダイ「いや、待て、いいこと思いついたぜ。」



どうやら、嫌なことを思いついたようだ。


シカダイは嫌な笑みを浮かべた。



















校舎内を走るのはサラダ率いる女子部隊。


用心深く一つ一つ確認しながら進むが、突然降ろされたシャッターに行く手を阻まれた。



サラダ「これも先生のトラップ?!」


ナミダ「どうする?」


ワサビ「くそ!・・・・・・??」



ワサビが何かの音に気がつきその方向に目を向ける。


その先にはいのじんの絵が描かれた巻物が。



いのじん「忍法、鳥獣戯画。」



いのじんのその一言で巻物から巨大なカエルが現れた。


カエルが嫌いな女子たち。


悲鳴が止まることはない。



いのじん「シカダイって直接自分の手を汚さずに相手を痛めつけるよね。」


A「いい性格してるよ、女子チームじゃなくてよかったー」



全てはシカダイの作戦だ。


廊下の角から女子の様子を見ていたAといのじんはそんな言葉をこぼす。



シカダイ「誤解される言い方すんじゃねえよ。」



3人が話していると、好奇心が湧いたボルトはデンキのパソコンのボタンを勝手に押してしまった。


そのボタンによって、緊急時に発動する水がその廊下にだけ放たれた。



サラダ「みんな落ち着いて!」



水にカエル。


冷静でいられるのはサラダだけだ。


しかしやがてその水によっていのじんのカエルが溶け始めてしまった。



いのじん「うーん、まだまだうちの父さんのようには行かないなあ。」


シカダイ「潮時だな。」



シカダイのその一言で撤退する男子たち。







廊下を走っていくとなんとチョウチョウ率いる女子部隊と接触してしまった。



チョウチョウ「アチシらから逃げられると思ってんの?」


いのじん「別動隊?!」


シカダイ「さすが女子は透察が取れてやがる・・・!」


ボルト「とにかく正面突破だ!」



ボルトの声で一斉に駆け出す男子たち。


委員長が手裏剣を投げるが簡単にかわされ、いのじんとシカダイは壁、Aは天井、ボルトはチョウチョウの下をすり抜けた。



ボルト「へへ!・・うお!デンキ!」



デンキはみんなほど能力が高くない。


そのため1人取り残されてしまった。

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作者名:キジ | 作成日時:2019年8月23日 20時

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