５３．旗取り合戦 ページ6
そんな男子と女子がにらみ合う中、
シノ「そこまで！」
シノがやってきた。
サラダ「先生！」
シノ「生徒同士の喧嘩は厳罰だ。」
スミレ「はあ・・・先生！」
シノの登場に安心したスミレ。
だが。
シノ「だが、他者に負けたくないという思いが己を成長させるのが忍。」
スミレ「へ？」
シノ「放課後、私が戦いの場を用意する。」
この言葉には今まで戦いを望んでいたみんなが驚いた。
シノ「お前たちの熱き情熱をぶつけ！決着をつけるのだ！」
．
そして時間は経ち、ついに放課後。
アカデミーの門の前に忍術クラス一同は集まっていた。
シノ「ルールはただ一つ、ここからスタートして本館の屋上にあるフラッグを先に取った方の勝ちとする。負けた方は勝った方の言うことを聞くこと。いいな。」
サラダ「待ってください、なんでAは女子側じゃないんですか？」
サラダはここにいる女子誰もが思っていることをシノに聞いた。
そう、女子であるAがなぜか男子側にいたのだ。
チョウチョウ「Aは女子だし、普通はアチシたちのチームだと思うんですけどお〜」
シノ「確かにAは女子だが男子と行動を共にすることが多い。そして巻き込まれたにせよ、問題現場にいることが多い。だから今回は男子側に入ってもらった。」
ボルト「Aがいれば楽勝だぜ！」
Aの強さは本物だ。
Aが自分のチームに入ることを喜ぶ男子たちだったが。
シノ「だが、Aが本気でやってしまえば女子に勝ち目はないからな、今回はAには忍術は使わずに参加してもらう。」
シカダイ「それでもAがいるのはでけえぜ！」
忍術は使えないらしい。
しかしシカダイの言った通り戦力が増えることに違いはない。
これからの勝負が楽しみだ。
シノ「それでは、よーい、はじめ！！」
いよいよ男女対抗旗取り合戦のスタートだ。
男女ともに一斉に駆け出した。
先手をきったのは男子。
イワベエ「まずはおれにまかせろ！土遁・土流壁！」
イワベエが門に入るため走る女子の行く手を阻むように土遁で壁を作った。
イワベエ「今の内だ！行け！」
その隙に男子は先に進む。
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作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
