９０．告白 ページ43
Aがスミレに目線を移すとスミレは恥ずかしそうに後ろを向いた。
チョウチョウ「ふ〜、さすがアチシ！相手から、情報を引き出す作戦！見事成功だったわあ〜！」
そういいながらもチョウチョウは目を泳がせている。
嘘のようだ。
ボルト「嘘つけよ！」
シカダイ「しかしよ、お前まじでやりすぎだぞ？」
安心したのか、コーラを自動販売機で買いながら言うシカダイ。
マギレ「だって、仕方ないじゃないか・・・ぼ、僕は、どうしてもスミレさんと同じ空気を吸っていたかったんだ・・・！」
ボルト「ま、まじかよ・・・」
最悪な発言。
スミレはボルトの背中にとっさに隠れる。
ボルトも引き気味だ。
そしてなぜかシカダイの後ろにAも隠れた。
シカダイ「なんでお前まで・・・？」
A「・・・ちょっと、本能的に、無理・・・」
シカダイ「ああー、そういやお前、ストーカー多いんだってな・・・」
バカをやるくせに顔はいいA。
ストーカー被害も多いらしい。
その度にきた男を殴ってもいるらしいが。
マギレ「じゃあもういいかな、そろそろ僕はこれで・・・」
すると帰ろうとするマギレ。
そんなマギレをボルトが止めた。
ボルト「いいわけねえだろ！」
チョウチョウ「あんた、チャンスかもよ。」
と、ここで急に話だしたチョウチョウ。
みんなチョウチョウに目をやる。
チョウチョウ「とりあえず、今日告っちゃいな。」
そんな訳の分からない発言にマギレに加えなぜかボルトも顔を赤くする。
ボルト「お、お前、何言って・・・！」
チョウチョウ「今ここで告白したら今回の件は許してあげるし、もしかしたら・・・うん！」
スミレは戸惑っているが、チョウチョウは「もしかしたら」と、マギレに親指を立ててナイスポーズ。
「「「え？」」」
ミツキ「ん？」
ミツキ以外同じ反応をした。
どうやら本当に告白する気なのか、マギレはスミレの元に向かって歩き出した。
マギレの真剣な顔に目を光らせるスミレ。
スミレ「はわわ・・・」
ボルト「え、まじか？！告るのか！！？」
一番不思議なのは一番ボルトが赤くなっているということだ。
マギレ「・・・・・・ず、ず、ずっと・・・！す、す、好きでした！つ、つ・・・付き合ってください！！」
スミレに向かって手を出しながら頭を下げるマギレ。
本当に告白した。
ボルト「ほ、本当に告った・・・！」
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作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
