８９．ストーカーの犯人 ページ42
それからボルトたちはチョウチョウたちから事情を聞いた。
どうやらチョウチョウが握っていた男がストーカーの犯人だらしい。
今はみんなに囲まれる中、正座で座らされている。
ボルト「ふーん、で、こいつが前から言ってたやつか？」
サラダ「そうよ。」
A「ストーカーって今でもいるんだ。」
みんなその男を珍しそうに見つめる中、チョウチョウは何かに気づいたようだ。
チョウチョウ「ん？そういやあんたって・・・」
ボルト「知ってんのか？」
チョウチョウ「確か隣のクラスのマギレってやつよ。イケメンが少ないアカデミーの中ではまあまあ上位に食い込む顔よね〜」
スミレ「本当に付きまとってたなんて・・・」
シカダイ「おい、まさかあいつ・・・」
ボルト「いや、なんも見えねえ。」
A「多分大丈夫だと思うよ。」
シカダイ「そうか。」
シカダイはこの男に影が取り付いている可能性を考えてAとボルトに小声で言うが、どうやら違うみたいだ。
ボルト「でもだからって、放っておくわけにもいかねえよなあ。」
影と関係がないとはいえ、事件は事件だ。
ボルトが事件を放っておくことはまず無理だろう。
そこでボルトはある行動に出た。
ボルト「おい、なんでこんなことしたんだ？お前本当にチョウチョウのストーカーなのか？黙ってないでなんとか言えってばさ！」
しゃがんでマギレに目線を合わせ、話しかけたボルト。
他から見れば不良に絡まれている現場にしか見えないのだが。
マギレ「・・・・・・」
ボルト「だんまりかよ・・・」
ボルトがいくら問いかけても答える気配はない。
シカダイ「しかしお前、チョウチョウにつきまとうとか、ほんと物好きだな。」
シカダイの言う通り、体型が・・・なチョウチョウだ。
チョウチョウ「やっだあ〜アチシに付きまといたくなる気持ちは痛いほどわかっけどお〜、ごめんね・・・！アチシとあんたじゃマカロンと納豆！全然釣りあわ・・・！」
チョウチョウがそう言いかけた時、ついにマギレが口を開いた。
マギレ「ちっがああああう！！僕が見てたのはスミレさんだ！！・・・しまった・・・！」
ボルト「委員長？」
シカダイ「ってことは・・・こいつが好きなのは・・・」
A「おおー」
スミレ「え！はわわ・・・！」
そう、マギレが好きなのはスミレということになる。
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作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
