８０．組み手 ページ33
そしてまた次の授業では、闘技場でボルトとイワベエが組み手をしていた。
ボルト「今回もおれの勝ちみたいだな！」
途中までボルトが優勢だと思えたが、最後ボルト決めたと思った時。
イワベエ「甘い！」
イワベエがボルトの勢いを利用してボルトを押さえ見事勝利。
シノ「それまで！勝負ありだ。」
イワベエ「どうだ。ついに一矢報いたぜ！」
そう言いながらイワベエは嬉しそうにボルトに手を差し出した。
ボルト「いてて・・・やっぱパワーじゃ敵わねえってばさ。」
こうして2人の組手は終わった。
シノ「よし、次は・・・」
ミツキ「次は僕とやろうよ。」
シノが生徒を指名しようとした時、またミツキが観戦席から、ボルトたちの元にやってきた。
イワベエ「望むところだ転校生。」
ボルト「頑張れよ2人とも。」
イワベエとミツキでやるようだ。
ボルトは2人の組み手を見ようとそこから離れた。
イワベエ「さあ本気でかかってきやがれ！」
ミツキ「え、いいの？」
シノ「では、イワベエ・・・」
ミツキ「じゃあ、行くよ。」
ミツキはシノが合図する前に飛び出す。
とっさにイワベエは構えたが、ミツキのスピードは思ったよりも速い。
シノ「待て、ミツキ。まだ合図してないぞ。」
観戦席に行こうとしたボルトだったが、動きを止め、振り返った。
イワベエ「いけ好かねえな！」
ミツキ「どうでもいいよね、そんなこと。」
いつもは自分から攻撃を仕掛けるイワベエがミツキの攻撃に受け身を取るしかない。
そしていつの間にかミツキ後ろを取られたイワベエ。
ミツキはそのままイワベエの首に絡みついた。
ボルト「なんだあの動き・・・」
その一連の流れはまるで。
サラダ「蛇みたい。」
シカダイはその動きに多少驚きながらもミツキのその行動に目を見張った。
シカダイ「おいおい・・・」
A「やばい・・・！」
シカダイ「ってA？」
Aもミツキのその様子に危険を感じたのだろう。
シカダイの隣で見ていたが、すばやく闘技場に降りた。
ミツキはイワベエの首から離れようとしなかったのだ。
このままではイワベエが危ない。
シノもそう判断したようで、ミツキを止めに入る。
シノ「離せ、終わりだ。」
シノがそう言ってもミツキは離そうとしない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
