７７．ミツキとの関係 ページ30
シノ「聞いてるのかお前ら。」
途中で話し始めた生徒たちを制止しようと声をかけるシノだが、生徒たちは止まらない。
ワサビ「なかなかイケメンじゃね？」
ナミダ「うんうん！」
チョウチョウ「ま、アチシに釣り合うほどじゃないけどねえ〜」
サラダ「くだらない。」
女子たちはミツキの外見を見て少々盛り上がっていたが、サラダは興味ないようだ。
スミレ「はわわわわわ！みんなホームルーム中は静かに・・・！はわわわ・・・」
スミレただ1人が生徒の中でも止めようとするが、それも効果はない。
シノ「はあ・・・まあいい、ミツキ、早く座れ・・・？？」
シノは止めることを諦め、ミツキを座らせようとするが、ミツキもまた自由である。
すでにボルトの隣に座っていた。
ミツキ「隣、いいかな？」
ボルト「お、おう、うずまきボルトだってばさ！よろしくな、ミツキ！」
ミツキ「うん、よろしくね、ボルト。」
ボルト「ま、わかんないことがあったらなんでも聞いてくれ。」
ミツキ「なんでも？」
ボルト「ああ！なんでもいいぜ？」
自信満々にそう言うボルトだが。
ミツキ「それじゃあ・・・なんで僕たちだけ教室がないの？」
純粋そうなその声で聞かれたその質問にボルトはうまく返すことができるわけがない。
その途端クラス全員が声をあげて笑った。
ボルト「ああ・・・いや・・・それはあ・・・」
いのじん「誰かさんのおかげで青空授業さ。」
やはりトドメを刺すのはこの男だった。
シノ「はあ・・・これでホームルームは終わりだ。各自次の授業の準備をするように。」
「「はーい。」」
呆れたシノはホームルームを終わりにした。
問題児だらけのクラス。
シノはため息とともに職員室に戻っていった。
．
A「ミツキ！」
少しの休憩時間に入り、それぞれがある程度のグループに分かれ休憩を取り始めた。
その時、ボルトの隣に座っていたミツキの元へAが走ってきた。
珍しく大きな声を出すA。
ミツキの隣にいたボルトや、他のいつものバカメンバーは状況が理解できず、困惑気味だ。
いつの間にかミツキの前にきて座るA。
A「ミツキ！うちだよ、A！」
ミツキ「気づいてたよ。久しぶり、A。」
「「ええええええ？！」」
2人のその会話に周りにいた男子たちは声をあげた。
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作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
