７６．ミツキ ページ29
ボルト「まちやがれ！！」
男を追いかけ、曲がり角を曲がった先に見たのは。
倒れた男と謎の少年。
立ち尽くすボルトの元に、やがてシカダイとイワベエ、Aがやってきた。
？？「どうでもいいけど、騒がしいまちだね。ここは。」
すると男から影が消えていった。
A「あんたは・・・！」
みんなが謎の少年に黙り込む中、Aは1人、その少年を見て驚いたように声をあげた。
少年はそれを見て、男から目を離し、ボルトたちの方を見る。
そしてAを見て笑うのだった。
．
壊れた校舎の前にある広い草はらに座るボルトたち。
ホワイトボードの前にはシノが立っている。
どうやらホームルーム中のようだ。
シノ「転校生を紹介する。今日からお前たちとともに勉強することになったミツキだ。仲良くしてやってくれ。」
シノの横に立つのは今朝の少年、ミツキだった。
ボルト「あいつ、今朝の。」
イワベエ「いけ好かない格好つけ野郎・・・！」
ボルトたちは今朝会ったわけで面識があった。
どうやらイワベエはミツキのことが気に食わなかったようだ。
ミツキ「ミツキと言います。音隠れの里からきました。」
ミツキの「音隠れの里」という言葉で一気に騒ぎ始めた皆。
シノ「お前たちが驚くのも無理はない。音隠れはかつて、木の葉の里壊滅を目論んだ忍によって作られた里。だが、それも過去の話。今は新たな忍の里として復興しつつある。ミツキも友好の一環としてこの里にやってきたのだ。」
デンキ「ねえボルトくん、あの転校生のこと知ってるの？」
ボルト「ああ、朝ちょっとな。」
イワベエ「街で暴れてたバカをおれたちより先にやったやつだ。」
メタル「かなりの実力者ということですか。一体どんな術を使うんです？」
シカダイ「さあな・・・おい、A、どうした？」
ミツキを見ながら朝のメンバーがミツキについて話す中、いつもなら会話に混ざってくるAが入ってこないことにシカダイが気づき、隣にいるAに声をかけた。
A「やっぱり・・・」
Aはミツキから目を話すことなくそう呟いた。
「「？？」」
驚いているのか喜んでいるのかわからないA表情を見て頭にハテナを浮かべる男子たちだった。
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作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
