７１．三対一【オリジナル】 ページ24
昔はよくここでAがボルトたちに修行をつけていたのだ。
修行の中で手裏剣術を教えたり、チャクラコントロールを教えたりする以外に、手合わせして1日を過ごすことが多かった。
A「いいよ。」
久しぶりに4人がいつもと違う形で向き合った。
A「三対一かあ。」
いのじん「Aなら余裕でしょ。」
シカダイ「その姿だとチャクラが半減するんだっけか？」
A「！！余裕だっての！」
ボルト「じゃあ行くぜ！」
シカダイといのじんがAを挑発すると、Aはシカダイの思った通りか、戦闘モードに切り替わった。
こうしてボルトの一言でAとボルトがお互いに走り出した。
いのじんとシカダイは後ろに下がる。
ボルトは接近戦タイプ。
いのじんは中距離、シカダイは遠距離。
いい具合にバランスが取れた組み合わせだ。
ボルトが先に出たことを見て、いのじんとシカダイは後ろで様子を見るようだ。
スタートと同時にお互いぶつかった2人。
2人とも片手にクナイを持っていた。
その後、ボルトは少し後ろに下がり印を結ぶ。
ボルト「影分身の術！」
３人のボルトが現れた。
これによって六対一だ。
しかしAに焦った様子がない。
ボルト「行くぜ！」
そんなAに影分身ボルトと本体の４人が一気に襲いかかる。
たった1人のA。
しかしさすが上忍。
ボルトの攻撃を避けながら1人、また1人と着々と消していく。
その間にシカダイが静かに動いていた。
Aに近づく影。
ボルトとの戦いに夢中になっているように見える。
シカダイ(もらった！)
と、シカダイは思ったが。
Aは気づいていたのだ。
背中に背負っていた刀を抜き目の前にいるボルト2人を斬り、その少し後ろで構えていたボルトを足で蹴った。
ボルト「うわ！」
そして影を避けるため上に高く飛び、さらにシカダイに向かって手裏剣を投げる。
シカダイ「くそ！」
手裏剣が飛んできてはシカダイは避けるために動くしかない。
そのためAに伸ばしていた影は消えてしまった。
その一連の流れが綺麗に決まり、上に飛びながら軽く笑うAだが。
いのじん「僕のこと忘れてない？」
空にはいのじんがいたのだ。
鳥獣戯画で生み出した鳥に乗り、Aを待ち構えていたのだ。
いのじん「忍法・鳥獣戯画！」
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作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
