６７．久しぶり【オリジナル】 ページ20
シカダイ「・・・良いこと思いついたぜ。」
Aの休みが決まると、シカダイはそのキレる頭で何やら思いついたようだ。
A「何？」
シカダイ「ま、楽しみにしててくれよな。」
A「？？」
シカダイはいつになくボルトのような笑みを見せるのだった。
．
次の日。
そのままシカダイの家に泊まったAは朝からシカダイに連れられてある場所に向かっていた。
A「またここ？」
シカダイ「良いから。」
ついたのはいつもの溜まり場、雷バーガーだ。
ボルトたちと放課後遊ぶときは決まってここに集まる。
いつものように中に入り、セットを持ってどこかのテーブルに座ろうとすると。
ボルト「お！来たな！」
シカダイ「早かったな。」
A「ボルトといのじん。」
そこにいたのはボルトにいのじん。
シカダイの言葉からしてもともとみんなでここに集まる予定だったようだ。
ボルトに呼ばれるがまま、4人テーブルに座った。
もともといたボルトの隣にシカダイ。
いのじんの隣にAが座った。
A「みんな集まって、今日は何するの？」
いのじん「シカダイ、まだAに言ってないの？」
シカダイ「ああ、説明とかお前らにするだけで疲れたぜ。」
ボルト「じゃ、おれがするってばさ！」
どうやらシカダイがここに３人を集めたようだ。
Aは訳がわからないので３人の会話を飲み物をストローで飲みながら静かに聞いていた。
ボルト「A！」
A「お、おう・・・」
そんな中ボルトに急にハイテンションで話しかけられ返事がどこぞのガキのようになった。
ボルト「今日はせっかくのAの休み！ここで腹ごしらえが済んだらいろんなとこで遊びまくるってばさ！！」
いのじん「説明雑すぎるでしょ。」
ボルトは立ち上がりながらポーズを決め、勢いよく言った。
それに冷静にツッコむいのじん。
当の本人はぽかんと口を開けている。
シカダイ「お前全然休みないからボルトが休みのたびに遊びたい遊びたいうるさかったんだぜ？」
そんなAの様子を見てシカダイは笑いながら言った。
ボルトたちがそんな風に思っていてくれたことをAは初めて知った。
自然と嬉しくなり頬が赤くなる。
A「何それ・・・良いよ、あそぼ！！」
良い笑顔だった。
ボルトもいのじんもシカダイもみんなその顔を見て笑った。
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作者名：キジ | 作成日時：2019年8月23日 20時
