第409話 遂に始まった特訓 ページ29
「そういやボルさん、クザンになんか用か?」
談笑もひと段落したところで、ふと思い出したように問いかければ、黄猿もそうだったと同僚を見やった。
「ア〜〜・・・元帥殿がお呼びだよォ〜〜」
「うっげ、センゴクさんが?・・・この前の書類提出サボったからかなァ・・・」
「Aも連れて来いって言われててねェ〜〜・・・」
「あ、おう!わかった!」
めんどくさいと顔に書いてあるクザンを引きずり、元帥室に辿り着く。
「しつれーします!!」
「失礼しまーす」
「失礼するよォ〜〜〜」
三者三様の扉越しの声が聞こえ、ややあって三人が部屋に入ってきた。
「急にすまなかったな」
「んーん!だってだって、次はたたかい方おしえてくれるって、せんせーいってた!だから、すっげーたのしみだ!!」
あまりに急な呼び出しだったと謝るセンゴクだったが、興奮気味なAの様子に、少し安堵したように顔を綻ばせた。
「ひとまず、今回は一ヶ月。基本的なものは行き道の船で教わっていると聞いているが、合ってるか?」
「んっと、じゅーしん?の、ずらし方とか、よけ方とか。あとは、きゅーしょの部分とかなら・・・」
「え、重心ずらせるの?その年で?」
珍しく驚いたように目を見開くクザンに、Aは少し得意げに笑ってみせた。
「ああ、そこまで出来てるのか。それなら早速実践から始めても良さげだな・・・」
「流石にそれいきなり過ぎません?」
呆れた風に口を挟む青雉に、しかし元帥である男は不思議そうに小首を傾げる。
「そうか?だが、いかんせん私もそう時間が取れる訳ではないしな。それにこの一ヶ月の間に、せめて超人系、出来れば自然系も操れるくらいにはしておきたい」
「パラミシアはせんせーだろ?でもさ、ロギアってあんま居ねーのに、」
「ちょ、ちょっと待った!!」
困惑と驚愕が混じったような声で、青雉は少女の言葉を遮った
「超人系と自然系を操る?対能力者を想定した戦闘じゃなく?そもそもいつの間にAは能力者になったんです!?」
「なんじゃセンゴク、お前言っとらんかったのか」
「私も!!今!!貴様から聞いたところだ!!!」
思わずといった風にガープを怒鳴りつけるセンゴクだが、とうの本人はどこ吹く風と豪快に笑っていた。
「・・・それについては後で説明する。自然系はクザン、ボルサリーノ。お前達が暇を見つけて教えてやれ」
「サカズキは今ここに居らんからのー」
そんなこんなで、少女の特訓が始まった
第410話 一ヶ月って割とすぐ過ぎるよね→←第408話 暇を持て余した少女の遊び
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師走(プロフ) - まつりなさん» ありがとうございます!!これからも更新頑張りますので、応援よろしくお願いします!! (2018年8月30日 11時) (レス) id: c0b11b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
まつりな - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 1c501748bb (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 森田菜々子さん» はい!毎日更新を目標に頑張ります!! (2018年8月24日 14時) (レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - こちらこそすいません;その代わり最新頑張ってくださいね。コメントだけどケーキでどうぞ。 (2018年8月24日 7時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 森田菜々子さん» 前にも申し上げました通り、自分はケロロ軍曹について然程知識を持ち合わせておりません。ですので申し訳ないのですが、お断りさせて頂きます。申し訳ありません。 (2018年8月24日 0時) (レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やっすん | 作成日時:2018年8月23日 10時