第326話 世界を揺らす男 ページ6
「A！！」
「っ」
兄貴に肩を揺さぶられ、ようやく意識を現実に戻した
「急ごう！！」
「お、おうっ！」
半ば腕を引かれるカタチで前へ進む
チラリと後ろを見やれば 皆が 白ひげ海賊団の皆が 怒っていた
その怒りが 分かる
スクアードは本当にオヤジが大好きだ。というか、皆オヤジが大好きだ
だから 一歩間違えれば自分が
オヤジが大好きなあまりに滑稽な
大好きなヒトを刺しちまったスクアードのコトを考えるだけで
腹に熱いモノがわだかまって ぐるぐる回る
それは、怒りだ
・・・ああ、本当に。本当に腹が立つ
だけど今、その怒りは抑えるべきだと残った理性の声が響く
今優先すべきなのはエースを助けることだ。エースを助ける為に、それは必要か？
いいや、と心の中で呟いた
目的はエースの救出。それさえ遂げてしまえば後はどうとでもなるだろう
それに、さっきから海軍全体の動きが気になる
「嫌な予感しかしねェぜ、ホント・・・！！」
「だがオヤジさんが動いた！！もう考えとる場合ではないじゃろう！」
そうだな、と軽く頷いて少しだけ進路を変える
オヤジが動いたんなら 延長線上に居ちゃ邪魔だからなッ
その時 ぐらり、と地面が傾いた
オヤジが能力を使ったのだろう。島どころか海ごと傾いていく
「うわあっ！？」
「って兄貴！？」
丁度氷の割れ目に躓き、下の海へ落ちそうな兄貴の服を引っ掴んだ
「危ねェなっ」
引っ張り上げて、氷の上へ引き戻す
「氷の下に落ちる所だった・・・！！敵も味方もねェのか！？あのおっさん！」
座り込んで憤る兄にそんなの、と。当たり前のように、Aは言い放つ
「皆わきまえて避けてるさ！」
その隣で、魚人の彼もその通りと頷いて同意する
「・・・んで、オヤジに道開けんかこの野郎共ッ！！」
傾きに耐えられずに倒れた海兵達を蹴っ飛ばした
いくら四皇とは言え、明らかに弱ってる
だっていつものオヤジなら、いくら息子の攻撃だからって受ける筈ねェ・・・・！
そもそも最近持病だって悪化してたのに点滴外してるし
何も無いみたいにしてるけど 刺された傷だって相当のダメージなハズだから
だからせめて 少しでも負担を減らしたい
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師走(プロフ) - 林檎さん» いえこちらこそ見ていただきありがとうございます！！出来る限り毎日更新していきますので、よろしくお願いします！！ (2018年6月13日 22時) (
レス) id: c0b11b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新ありがとうございます！！これからも、応援してます！！ (2018年6月12日 22時) (レス) id: 1ef2c0f6cc (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます！今ちょっと前の方を手直ししてる感じですけど、もうすぐ更新できると思いますので、よろしくお願いします！ (2018年6月10日 15時) (レス) id: fa589f053a (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 過去の編集？っていうんですかねが終わってからでいいので更新の方お願いします。この作品気に入ってるので応援してます！！ (2018年6月10日 13時) (レス) id: 55fae2266d (このIDを非表示/違反報告)
マリー - 更新待ってました！すごく面白いです☆ (2017年4月3日 16時) (レス) id: c67407c6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっすん | 作成日時：2015年12月22日 6時
