第335話 ビシッと一喝 ページ15
「ジョズ隊長もやられた！！！」
「おいどうすんだこれ！？隊長達まで次々に！！」
怯えが、恐れが瞬く間に伝染していく。不安に浮足立ち、隙が生まれていく。
「ま、ずいっ・・・！」
オヤジが遅れを取って、
皆なんとか進もうとはしていても、心の隅に弱気な自分が居座り出したのだろう。
ああ、なら。皆が止まっちまうっていうんなら。
「しっかりしねェかこの野郎共っ！！」
うちは、オレは、“二番隊副隊長”だ！！！
「お前等が止まってどーする！！オレ達が狼狽えてどーすんだ！！
エースを殺そうとしてる奴等は山ほど居やがるけど！！エースを助けられんのはオレ達しかいねェんだぞ！！分かってんだろォなお前等ァッ！！！」
「お、お、おう！！」
「隊長が倒れた、だからなんだ！！オレ等はマルコ達が居なきゃ何にも出来ねェガキじゃねェ！！なんでもかんでも頼ってばっかって思われちまったら、“白ひげ”の名が泣くぞ！！！」
幼い少女の力強い大声。普段は末っ子として可愛がられていたとしても、齢13にして二番隊の副隊長を張るAは立派な海賊。そのことを思い出し、海賊達に覇気がみなぎる。
「Aにばっか良いカッコさせんじゃねェ！！」
「やってやろうじゃねェかお前等！！」
やる気を取り戻し始めた海の無法者達に気付き、センゴクは声を張り上げる。
「っグズグズするな！！！全員で白ひげの首を取れェ！！！」
元帥の声に、海兵達は一斉に白ひげに鉛玉を打ち込み、刃を突き立てた。
「来るな！！！」
オヤジと叫びながら駆け寄ろうとする海賊達を一喝すると、己の命を奪わんとする海兵達を見下ろした。
「こいつらァ・・・これしきで・・・！！おれを、殺せると。思って、やがる・・・！！」
苦しそうな呼吸を挟みながらの言葉。しかしそこには、恐れを抱く程の威圧が込められていた。
「助けなんざ、いらねェ、よ・・・！！」
睥睨した次の瞬間、巨大な薙刀が死の旋風を巻き起こす。
「おれァ“白ひげ”だァア！！！」
オヤジが持ち直した刹那、目の前の処刑台で、エースの首をはねようと、大きな刀が、振り下ろされ
いやだ、いやだおねがいいいやだいやだいやだいやだやめてやめろ
思いの丈をぶちまけるように、吐き出すように、心の底から、叫ぶ。
「やめろぉぉぉぉぉぉォッ！！」
「止めろォォォ〜〜〜〜〜！！」
ぐわり、空気がたわんだ。
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師走(プロフ) - 林檎さん» いえこちらこそ見ていただきありがとうございます！！出来る限り毎日更新していきますので、よろしくお願いします！！ (2018年6月13日 22時) (
レス) id: c0b11b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - 更新ありがとうございます！！これからも、応援してます！！ (2018年6月12日 22時) (レス) id: 1ef2c0f6cc (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます！今ちょっと前の方を手直ししてる感じですけど、もうすぐ更新できると思いますので、よろしくお願いします！ (2018年6月10日 15時) (レス) id: fa589f053a (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 過去の編集？っていうんですかねが終わってからでいいので更新の方お願いします。この作品気に入ってるので応援してます！！ (2018年6月10日 13時) (レス) id: 55fae2266d (このIDを非表示/違反報告)
マリー - 更新待ってました！すごく面白いです☆ (2017年4月3日 16時) (レス) id: c67407c6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっすん | 作成日時：2015年12月22日 6時
