第359話 白ひげ、死す ページ9
「ロジャーの意志を継ぐ者達がいるように、いずれエースの意志を継ぐ者も現れる・・・“血縁”を絶てど、“アイツ等”の炎が消えることはねェ・・・」
ぞわり。背筋に、えも言えぬ震えが走った。
「＿＿＿＿そうやって、遠い昔から脈々と受け継がれてきた・・・！！」
どういう意味かは、分からない。
「そして未来・・・いつの日かその数百年分の“歴史”を背負って、この世界に戦いを挑む者が現れる・・・！！」
ただ、一つだけ分かることがあった。
「センゴク・・・お前達“世界政府”は・・・いつか来る・・・その世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”を恐れている！！！」
オヤジは、兄貴に期待したのではない、と。
「興味はねェが・・・“あの宝”を誰かが見つけた時・・・世界はひっくり返るのさ・・・！！」
期待じゃなかった。それでは、なんなのか。
「誰かが、必ず見つけ出す。その日は、必ず来る・・・」
それは、確信だ。絶対にそうだろうという、確固たる思い。
「
ひとつなぎの大秘宝は、ワンピースは、本当に、ある。
その言葉に、背を叩かれたような気がした。
立ち止まっていられる時間なんてないと、しっかりしろと。言われた気がした。
「オヤジ・・・」
目が、合った。鈍い金色の、何もかもを受け入れてくれる優しい瞳。
これまで見たことがないくらいに優しくて、柔らかくて、暖かくて、それでいて申し訳なさそうな、オヤジの目。
ああ、とうとうオヤジは逝ってしまうのだと、他人事のようにぼんやりと思った。
＿＿＿ごめんなさい、オヤジ。涙一つ流せない非情な子で、ごめんなさい
「(＿＿＿＿許せ息子達・・・とんでもねェバカを残しちまった。・・・お前達には、全てを貰った)」
＿＿＿＿ガキの頃から、欲しかったものがある
昔から、おれァ、家族が、欲しかった。
おれを思って泣いてくれる息子達が嬉しいと、愛おしいと思っちまう、ロクでもねェ父親だが。
だが、これでお別れだ。
「(感謝している・・・！さらばだ、息子達・・・！！！)」
死してなお、その身体屈することなく＿＿＿頭部半分を失うも、敵をなぎ倒すその姿はまさに“怪物”
この戦闘によって受けた刀傷、実に二百六十と七太刀＿＿＿受けた銃弾、百十五十二発＿＿＿受けた砲弾、四十と六発＿＿＿
さりとて、その誇り高き後ろ姿には、あるいはその海賊人生に＿＿＿一切の“逃げ傷”なし！！！
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師走(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます！！感動していただけてほんっとうに嬉しいです！！自分もまだまだですので、更に研鑽を積みたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 362話スゴい感動しました!マジなきしちゃいました、その文才分けてほしいです。これからも頑張ってください (2019年2月12日 18時) (レス) id: b6e30cbc23 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - りんご飴さん» すみませんでした！！やらかしているの確認しました！！ありがとうございます、今すぐ訂正します！！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 361のティーチの名前エドワードじゃなくてマーシャルですよ〜 (2018年9月30日 8時) (レス) id: 0242962b37 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 森田菜々子さん» えっ、あっと、申し訳ありません・・・！！ケロロ軍曹はその、そんなに詳しくないのです・・・！！ミルルってどの子だっけ？というレベルですし、恋愛ものは一切書いたこともなく・・・！！本当に申し訳ありません、お断りさせていただきます・・・！！ (2018年8月17日 10時) (レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっすん | 作成日時：2018年7月13日 14時
