第365話 赤犬VS白ひげ海賊団 ページ15
「あ、クロちゃん！ありがとう！！兄貴とジンベエ助けてくれて！！」
「・・・別にテメェの為じゃねェ。あいつ等の思い通りにさせるのが気に食わなかっただけだ」
振り仰いで礼を述べれば、ごつん、と左手のフックで頭を小突かれる。
「・・・！おう！！」
それが照れ隠しだということぐらい、流石に分かる。
でもこれ以上何かを言えば、今度は絶対に本気で殴られるのが分かっているので、何も言わずにマルコの隣に戻った。
「・・・揃いも揃って・・・あの麦わら小僧の為に命落としたいんか？」
理解できない、とでも言いたげに投げられた視線を、真正面から睨み返す。
「おれ達は全員・・・あいつの底知れねェ執念と力を目の当たりにした」
ビスタが、いつもより汚れの目立つ二振りの剣を構え直した
「エースが守り、オヤジが認め！！そしてAが望んだ男だ！！」
イゾウが、もう残り少ない銃弾を込めなおした。
「おれ達が新しい時代へ送ってやる義務がある！！」
ラクヨウが、モーニングスターを振り回して勢いづけ始めた
「皆・・・！」
兄貴は昔っから、他人を惹きつける。理由は分からない。だけど“それ”は、この短い間にも、皆をしっかり味方につけたってことだ。・・・いやぁ、さすがとしか言えねェな
「・・・お前等ともあろう者等が・・・大層じゃのう！！“白ひげ海賊団”！！！」
煽って冷静さを失わせようとしているのか、意図は分からない。だけど時間稼ぎにはもってこいだ、ラッキー！
「赤犬・・・！お前が今殺 しておきたいと思うアイツの“危険度”と！
おれ達が生かしてやりたいと思う、その“大層”な“期待値”は！同じじゃねェのかよい！！」
「兄貴助けんのに理由なんざ要らねェだろ！！」
オレだけだったら絶対に無理。でも、マルコ達も、クロちゃんも居る。負ける気がしねェな！
だが、それよりも気になる事がある。後方に視線を向けても、未だその前兆は見えない。
「おいA！一体どこ見てんだい！？来るぞ！！」
しっかりしろと不死鳥が声を掛ければ、少女は後ろの海を見つめたまま呟いた。
「・・・まだ、来ねェ・・・！！」
「は！？」
「何が来るってんだいっ」
マグマの拳を受け止めつつ声を張れば、ようやく前方を向いた少女もまた、皆に声を届けるべく大声を出す。
「そろそろ来るはずなんだ！！だから、もうちょっとだけ耐えて！！」
第366話 出張！医者の海賊！→←第364話 非日常での日常
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師走(プロフ) - 愛さん» ありがとうございます！！感動していただけてほんっとうに嬉しいです！！自分もまだまだですので、更に研鑽を積みたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 362話スゴい感動しました!マジなきしちゃいました、その文才分けてほしいです。これからも頑張ってください (2019年2月12日 18時) (レス) id: b6e30cbc23 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - りんご飴さん» すみませんでした！！やらかしているの確認しました！！ありがとうございます、今すぐ訂正します！！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴(プロフ) - 361のティーチの名前エドワードじゃなくてマーシャルですよ〜 (2018年9月30日 8時) (レス) id: 0242962b37 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 森田菜々子さん» えっ、あっと、申し訳ありません・・・！！ケロロ軍曹はその、そんなに詳しくないのです・・・！！ミルルってどの子だっけ？というレベルですし、恋愛ものは一切書いたこともなく・・・！！本当に申し訳ありません、お断りさせていただきます・・・！！ (2018年8月17日 10時) (レス) id: 348f2a7da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっすん | 作成日時：2018年7月13日 14時
