第7話 海賊改めサーカス団！？ ページ16
そうこうして海賊船に乗り込んだのは良いんだけれども。
「えー・・・と？海賊船・・・だよな」
「・・・のハズ」
目の前で武器を構える海賊達を眺めながら、兄妹は船の長である男を見て緊張感のない言葉を交わしていた
「・・・どっからどー見てもピエロだよな」
「だな」
うんうんと頷く二人に、船長は怒りの声を上げる
「誰がピエロだ誰が！！俺様はバギー様だ！！」
バギー、確か《バラバラの実》の能力者
幼い頃じいちゃんに見せられた手配書という、おぼろげな記憶をなんとか掘り起こして思い出す。
それと同時、船長の号令を受けた海賊達が、野太い雄叫びを上げつつ襲い掛かって来た
「・・・サーカス団？」
「いや違ェ！顔が怖いだろ！！」
「そこかっ！？」
目の前の敵を倒しながら、相も変わらず呑気な会話を続けている
「お前らいい加減にしろ！！」
それにとうとう我慢の限界が来たのだろうか、バギーは怒鳴り声を上げた
「いい加減ってどのくらーい？」
しかし、返ってきた言葉は明らかに煽り文句
「ちょっと強いからって調子に乗りやがって・・・！」
「調子ってどーやって乗るんだー？」
そして、エースのこの言葉に対してAが吹きだしたことで、ついに堪忍袋の緒が切れたようだった
「・・・今、なんか切れる音したよな」
「ああ、なんか聞こえたな」
「背中がら空きだぜーっ！」
ご丁寧にも声を張り上げてくれたおかげで、わざわざ後ろを見ずともどの辺りに居るのかが分かった。
前方に佇むバギーを見たまま刀を振るえば、ぎえっと蛙の潰れたような声が背後で聞こえた
「・・・思ってたより強くねェな」
あまりの手ごたえの無さに、少々不満気に声を上げるエース
「そりゃしょうがねェよ。だってここ“最弱の海”
言い終える前に、最後まで残っていた船長を刀で薙いだ
「ギャハハハハ！そんなもんが効くかァ！」
身体がぶつ切りになって、宙に浮かぶ。
これがバラバラの実の能力か、とどちらからともなく呟いた。
そうしてオレとエースは一瞬だけ視線を交わし、拳を握りしめる。
そんな様子に危機感を抱いたのだろうか
「いやいやいやいや！？ちょっと待て！！」
急に慌てだすバギーを見据えた
「待てと言われて！」
「待つバカいるか！」
「「コノヤローッ！！」」
呼吸を揃えて放たれた二つの拳は綺麗にバギーの鳩尾へと食い込んで、見事に意識を刈り取った
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師走(プロフ) - あすかさん» コメント返信遅れてしまい申し訳ありません！ですが、面白いと言っていただけて光栄です……！！ (2022年5月30日 13時) (
レス) id: 5000983d6f (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 私の名前が入っていてとても面白かったです。 (2022年5月15日 10時) (レス) @page1 id: a58e4bc469 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 凛さん» あああやってしまいました！？すみませんご指摘ありがとうございます！直します！更新頑張ります！ (2016年10月11日 13時) (レス) id: c0b11b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - フーシャ村は西の海じゃなくて、東の海です。そこが少し気になったので…他の方にもう指摘されていたらすみません！それと、読み始めたばかりですが面白いですっ！頑張ってください！ (2016年10月10日 17時) (レス) id: 5164f3f35e (このIDを非表示/違反報告)
やっすん(プロフ) - まめみかんさん» 割と自分でも好きなところです 気に言って頂けたなら幸いです！ (2015年12月15日 5時) (レス) id: c0b11b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっすん | 作成日時：2014年3月19日 9時
