第5話 とりあえず・・・ ページ14
飯を食い終わると、先生は急用だかなんだかで出掛けてしまった。
先生、と呼ばれているだけあって、忙しそうな方である。初めて会ったのに優しくしてくれたし、人望者、ってやつなのだろう。
「そーいや、船っていつ直る？」
水の流れる音や食器の触れ合う軽い音を響かせ、茶で一服してるエースに声をかける。
「さあな」
茶がうめえ、そんな間延びした返事が返ってきた。
「そっかー、ならいいや」
「いや良くねェだろ！？」
思わずと言った風に突っ込んだゾロに、少女はしれっと言い返す
「だっていつもの事だし、最初っから期待してなかったし」
「おれは直すの遅いからな！」
ドヤァ、と全く威張れないことに胸を張るエース
「壊すのは早いくせになー」
「うっせー！んなに言うんならお前がやれよっ」
愚痴をぶつぶつ垂れながらも、船を修理する為出て行ったエースを見送ってから、自分達もさっきの戦いにケリをつけるべく外へ出た。
「・・・んで、どーするよ？」
「そうだな・・・」
真剣で戦うと、それこそ先生にバレて中断せざるを得ない事態になる。かと言って、道場の木刀なんて許可なく使える訳もない
こうなると、剣術とはまた別の方法を取らねばならなさそうだ
「・・・なら、走り込みならどうだ？」
「走り込み？」
ああ、と軽く頷いて、ゾロは指である方向を指し示す
「ここからぐるっと村を一周すんだよ」
基礎練習の一種だ、そう言って挑発的にニヤリと笑った
「で、どっちが先に1000周終わるか勝負だ」
「その勝負、買ったァ！」
ゾロと同じように笑い返し、隣に立つ
「じゃ、あの木の葉が落ちたらスタートな」
今にも落ちそうな葉を指差せば、分かったと言葉少なに返事があった。
神経を研ぎ澄ませ、その時を待つ。
はらりと木葉が宙に舞った瞬間、両者は一斉に地を蹴った
「「うらああああああ！！」」
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師走(プロフ) - あすかさん» コメント返信遅れてしまい申し訳ありません！ですが、面白いと言っていただけて光栄です……！！ (2022年5月30日 13時) (
レス) id: 5000983d6f (このIDを非表示/違反報告)
あすか - 私の名前が入っていてとても面白かったです。 (2022年5月15日 10時) (レス) @page1 id: a58e4bc469 (このIDを非表示/違反報告)
師走(プロフ) - 凛さん» あああやってしまいました！？すみませんご指摘ありがとうございます！直します！更新頑張ります！ (2016年10月11日 13時) (レス) id: c0b11b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - フーシャ村は西の海じゃなくて、東の海です。そこが少し気になったので…他の方にもう指摘されていたらすみません！それと、読み始めたばかりですが面白いですっ！頑張ってください！ (2016年10月10日 17時) (レス) id: 5164f3f35e (このIDを非表示/違反報告)
やっすん(プロフ) - まめみかんさん» 割と自分でも好きなところです 気に言って頂けたなら幸いです！ (2015年12月15日 5時) (レス) id: c0b11b67c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やっすん | 作成日時：2014年3月19日 9時
