黒川家次女

我儘娘 ページ13

デパートの中へ入ると、Aはキャッキャとはしゃぐ。



蘭「A ー あんま遠く行くなよ」




「はいはーい(笑)


ねぇ、蘭ちゃん蘭ちゃん。」




蘭「ん？どーした」





「見ていっぱい人いる」






何時ものデパートでは、金持ちが数人歩いてる程度のデパートだったが、普通のデパートとなれば、多種多様な目的を持った一般人が練り歩く。




Aの、前を人組の家族が通った。


両親らしき男に肩車された男の子と、母の腕に抱かれたまだ幼い赤子の姿。





それを羨ましそうに、切なく見つめる






「ウチもあんな風になれたのかな...」





なんてね？と笑いながら蘭の方を見つめると、蘭は悲しげな表情をしている。




蘭「無理だろ....。


お前も俺も、大将も首領も...望んで、望んで、望んだ結果がこれなんだ。



でも、もしお前にまだ、明るい未来(普通の生活)をおくる手立てがあるなら、その道を進ませてやりたいな....」




そう言って笑う蘭の瞳は微かに揺れている。




「.....ふーん。蘭も色々考えるんだ...

ウチ、将来とか過去とか正直どうでもいいし。

ウチの普通は、今の生活だしこれを変えるつもりも、他人にとやかく言われる筋合いもない。


だから、蘭ちゃんだけの責任みたいな顔しないでよ。」






ボー...っとどこかを見つめるA。その視線の先には何があるのかは分からない。




「蘭ちゃん。折角のデートだから楽しも？」





蘭「そーだな...

よし、Aの好きな物いっぱい買おうなー？」



いつもの調子に戻る蘭に、Aは腕を組んでデパートを歩いた。





この後起こる事も知らずに。






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この後、1つ事件を起こそうと思います。勿論、例の少年探偵の彼も出ます。(←色々語弊を産む言い方ですいません)


それで、梵天以外の東リべキャラとの絡みを出したいんですよね。どのキャラとA姫が絡んで欲しいとかあります？

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