皆の相談役の悩み事 (ページ6)

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「なら、まだ自分にも可能性はある。ということです。あきらめないでください。」

「おう！」

「そして、美桜さんの友達として言います。
美桜さんは、貴方と似ています。
美桜さんも意気地なしと言ってもいいと思います。もし、美桜さんの好きな人が貴方だとしたら、まず初めに、貴方に好きな人はいる？と言うと思います。
それで、貴方は居る。と答えたと仮定します。
それで、美桜さんはああ、自分じゃないんだね。と言う気持ちになり、諦めると思います。」

「おう。」

「なので、もし、芹沢さんが、告白するなら、この場面で、告白したらいいと思います。
美桜さんに好きな人を聞かれたら、勇気を振り絞って、居る。美桜が好きだ。……的な感じで告白したらいいと思います。」

「分かった。ありがとう、Aに相談して良かったぜ！
それと、名字呼びは止めて名前で呼んでくれないか？」

「春輝さんですか？いいですよ。」

「あ、ああ。それじゃ！ありがとう！」

と春輝さんは言い、部室を走って出た。

私、戻り方わからないのですが……。
まあ適当に行ってみますかっ！

その頃の教室(恋雪目線)

Aがまだ来ていない。
AはHRには必ず席に着き、僕に借りた小説などを見ているのだが、芹沢さんに腕を掴まれ廊下に走り始めた時からまだ戻ってきてない。

まだ何か話をしているのだろうか？(A迷子中)
それとも迷子？
ありえそうなことだな。

「北澤。
北澤は欠席か？」

「来てます。」

「そうか、それじゃ誰か……綾瀬。」

「は、はい。」

「北澤を探してきてくれ。」

「わかりました。」

そう先生に言われ教室を出て廊下に出た。
一番最初は、美術室に行ってみよう。
そう歩き出した時、芹沢さんがスッキリしたような顔で現れた。

もう話は終わっていたようだ。
なら、迷子だね。決定。

美術室に行ってみよう。

それにしても、学校内で迷子とか、またあの先生(咲先生)に笑われると思うだけど。
まあ秘密にしておこう。

着いた。誰かがいる音がする。

「はあ、どうしましょう。
迷子になってしまいました。偶然目に入った美術室に入ったのものの、やることがないですね。」

ビンゴ、きた。
Aは美術室にいたようだ。

僕は美術室の扉を開けてAの名前を呼んだ。

「A。」

「あっ！恋雪くん！
来てくれたんですね。ありがたいです。」

「この歳で迷子、学校内で迷子はどうでしたか？」

「とても恥ずかしかったです。」