オレノテンシ

第６話　思いを込めたチョコレート ページ9

Asied


「だめだー！！」


気合を入れて作ってみたはいいけど、全

然うまくいかない……


「ママ味見したーいっ！」


「いいけど……失敗作だよ？」


「そう？見た目はいいけど………」


お母さんはパクっと口にチョコレートを

運んだ。

表情は……


案の定、驚いた顔……



「辛ーい！？えぇっ？なんで〜？」


「分かんないから困ってるの！」


「わかんないじゃないでしょ！ちゃんと

　レシピ見たの？」


「見てるよ！ほら、すぐ隣に置いてる

　し！お母さんが作ってみなよ！」



「ママが作ったら仲直りの意味ないで

　しょ！」



二人で騒いでたら、部屋の扉がガチャッ

と開いた。


「ご近所迷惑だからやめようね…」



仕事から帰ってきたお父さんが、困った

笑顔で言ってきた。



「パパ！おかえりなさいっ！」


お母さんが帰ってきたお父さんに抱きつ

いた

さっきまで揉めてたくせに……(-_-)


「ただいま。それで、何してたの？」


「あのね……」


お父さんに全部話したら、お父さんはな

にかに気づいたように聞いてきた


「A、ちゃんと砂糖入れた？」


「へっ？」



砂糖？入れたよ？

え？あれ砂糖だよね？？

………え、違うの？(・・;)


「……もう一回、作ってみる！」


「うん、頑張って」



私はもう一回キッチンに向かって砂糖と

塩の箱を確認する。


やっぱ、間違えてた。


まぁ、原因がわかっちゃえばあとはレシ

ピ通りに作るだけ！！


………………あと、ごめんねとありがとうの

気持ちも込めて、ね？(〃ω〃)

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