第3話 完璧なお兄ちゃん ページ4
Asied
私の好きな人は、お兄ちゃん。
お兄ちゃんには秘密だけど。
テレビを見ながら服を着替える。
お兄ちゃんのお下がりのTシャツとデニム
を着て鏡の前でくるりと回る。
「お兄ちゃんの服ってまじでかっこい
いのばっかり!最高!」
お下がりって普通は嫌だけど、お兄ちゃ
んのならむしろ喜んで着ちゃう!
「いつでも私の味方だし」
パーフェクトなお兄ちゃんだもん。
私の憧れ
◆ ◆ ◆
「賢二郎、おはよう」
しばらくしてお兄ちゃんが起きてきた。
すごい寝癖
「んー…おはよ」
「お兄ちゃん、おはよっ」
「……あ、あれっ、A早いね?」
お兄ちゃんまでそれ言う?
そんなに私だらしないのか(´・ω・`)
「あ、それ俺のコップじゃん。ちゃっか
り使ってくれてるけど」
「えへへ、…ダメ?」
コップを顔の横で持って、いたずらっぽ
く笑ってみる。
お兄ちゃんは、私のこの笑顔に弱い
「うっ!…ダメ、じゃないっ」
あ、今もろにくらったな(・∀・)ニヤニヤ
「ねぇ二人とも!せっかく早起きしたん
だし、どこかに行かない!?」
お母さんがウキウキしながら聞いてき
た。
ほんとに元気だな…私よりも女子力高いし
「いいね!久しぶりにお兄ちゃんとどっ
か行きたい!」
「あー…ごめん。俺9時から部活行くか
ら」
お兄ちゃんが申し訳なさそうに言った。
「えー!今日も部活!?最近バレーばっ
かじゃん!」
カチンと来て、側にあったクッションを
お兄ちゃんに投げつける。
お兄ちゃんは見事に顔にクッションを受
けた。
「いった!おい、A!何すんだ
よっ」
「そんなにバレーがしたいんだ?じゃあ
好きなだけすればいーよ!バカ次
郎っ!」
お兄ちゃんにあっかんべーをして私はド
アを乱暴に締めて自分の部屋に向かっ
た。
(もうお兄ちゃんなんて知らない!!)
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あやちろる - 更新、がんばって!応援してる! (2021年4月25日 11時) (レス) id: 978cd0f755 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - こ、更新頑張ってください☆ (2021年4月19日 19時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふうま | 作成日時:2021年4月18日 21時