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中村さんに話したことでどういうわけか美波にも話そうという気になり、その日の放課後ファミレスで一部始終を話した。
「私も中村さんと同じで、Aが思ってることそのまま話したらいいと思うけど」
『でも飛貴のこと傷付けることになるのは嫌…』
「A、本気で想ってる相手に振られて傷つかない奴なんていないよ」
『そんな…』
「確かにAの想いを伝えたら浮所は少なからず傷付くと思う。けど、ずっと避けててそのまま疎遠になる方が浮所ももっと傷付くんじゃないの？」
このまま疎遠、なんて考えたくもない。
そんなの嫌だ。
…じゃあ、私は飛貴の気持ちにこたえることはできないって伝えるべきなの……？
やっぱりいつもとは違う道を使って家に帰り、中村さんや美波に言われたことを思い出す。
…飛貴のことは傷付けなくない。
だけど、このままずっと避け続けるわけにもいかない。
それなら、私ができることは…。
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作者名：なるせ。 | 作成日時：2022年7月20日 12時
