赤薔薇の蕾がつく頃に 2

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「あんたも悪質だね」

『悪質？私が？なんで？』



その日の夜、明日の事とかを話したくて美波と電話をしていた。

今日起きたことをこと細やかに説明すると、なぜか私のことを悪質だと言った美波。



「なんかもう、矢花ファイトって感じ」

『だよね、なんだか分からないけど矢花くん頑張ってほしいよね』



美波は盛大なため息をつく。


あれ、今日ため息つかれるの2回目…



「でも中村さんが偶然近くにいて、Aがスマホ出そうとしたの見兼ねて電話かけてくれたから良かったものの、ほんとに気を付けてよ〜？」

『はい……』

「…で、明日朝Aの家行ってメイクと髪やるから！ちゃんと起きるんだよ？」

『はい！美波先生！』



電話を切りベッドにダイブする。



明日、中村さんと二人きり…

今からめちゃくちゃ楽しみ…！




いつもは使わない高めのヘアオイルもつけたし、美波にもらったスクラブも使ってみたし、パックもマッサージもした！



中村さんとのトーク画面を開いて"明日よろしくお願いします。すごく楽しみです！" と送ると一瞬で既読がついて驚く。


"俺も明日よろしくって送ろうと思って画面開いてた！"

"めっちゃ楽しみ"



中村さんも、楽しみにしていてくれてる…！

嬉しすぎる…


枕ににやにやした顔を埋めて足をバタバタさせてしまう。

明日新しい洋服も下ろすし、髪も美波にやってもらえるし！

ドキドキするな…







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