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．
「＿先輩勉強教えてくださいよ！」
Aはどこに行ったんだ…
広い館内を探してたら学習ルームのひとつから明るい男の子の声がした
少し覗くと男の子が５人と女の子……Aがいた
なんだ、仲良くしてるのなら僕が邪魔しない方がいいか
入って余計に顔を晒すのはごめんだな
そう思い次の依頼で使う本を借りることにした
？「あ、成瀬さん」
本を読んでるいるとき急にかけられた女性の声
その声の主を僕は知っている
成瀬「あ、こんにちは、しおりさん」
咲田「いらしてたの気づきませんでした！今回はその本を借りるのですか？」
成瀬「はい、それと以前借りた本の返却もお願いできますか？」
咲田「はい、こちらへ」
そういわれ手続きカウンターに向かった
しおりさんが手続きをしている間隣の百合を眺めていた
綺麗な白色だ…
咲田「成瀬さん百合好きでしたもんね」
成瀬「はい、あぁ、いい香りだ…」
咲田「んふふ、本当にお好きなんですね、はい、返却は…少し遅れただけであればおまけします」
しおりさんはいつもそう言ってくれる
たまに遅れてみたいとも思うがまだ遅れたことはない
成瀬「ありがとう」
「Aちゃん！！」
ｯ！？
静かな館内に声が響く
その声の主をみるとあの学習ルームにいた男の子……あれは、大野くんだ…
その視線を辿るとそこにはAが出口へと走っていた
咲田「何かあったんでしょうか…」
Aから視線をまた大野くんに戻すとそちらも僕と目があった
咲田「成瀬さん…？」
成瀬「すみません…本ありがとうございます」
咲田「成瀬さん？大丈夫ですか？」
っ……
何を慌ててたんだ僕は
“人の情に流されてはいけない”
成瀬「ええ、大丈夫ですよ」
そう言い残しAが走った方向とは別の
大野くんの方へ行った
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作者名：成サ | 作成日時：2017年9月1日 21時
