ポーションの毒と甘い恋【S.S】 (ページ4)

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04.長い長ーいお付き合いに終わりをページ4

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「はぁ、散々。」

爽やかイケメン男子が私のデスクの隣。

女の子だったら、だれでもドキッとくるはず。

モテモテで前の会社ではエリートで…。

性格も素敵で…。

こんなに完璧な人が隣に！

なんて舞い上がった心。

でもそれはジェットコースターのように、上がって一気に下がる。

だって…。

あんなにサイテーな奴とは思ってなかったもの。

得意気なあの笑みと、挑発してるんじゃない？と思わせるようなあの表情が頭にこびりついて離れない。

それは仕事にも支障をきたした。

残業なんてほぼしない私が、残業して来ました。

これも全て、アイツのせいだ。

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イライラした気持ちを抱えつつ、スーパーにやって来た。

和くんはハンバーグがいいと言ったが、3日連続でのハンバーグはハンバーグ免疫のついた私でも嫌に思う。

なので、和くんもお好きであろうオムライスにすることにした。

「オムライス…、ケチャップ…たまご」

独り言を零しながら、ドンドンカゴに材料を入れてった。

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会計を済ませ外に出ると、白みたいな色に染まった街灯がチカチカと、不気味な雰囲気を漂わせた。

都内ではあるが、私の帰路は閑静な住宅街。

なぜか、暗いのだ。

怖いのはキライ。

走り抜けてしまいたいほどだ。

でも走るのもキライ。

ヒールだからね。

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走りづらいのに、私は走るのがキライなのに。

静かな…、閑静な住宅街を私は走り抜けて行った。

来た道を戻って行った、が正しい。

服装はこれと無く乱れ、髪も乱れ、息は切れかかれ。

…彼氏と見知らぬ女がキスしてたら、彼女である立場である人はだれでも、逃げ去ってしまうと思う。