あの双子の弟のことが好きだなんて認めない！【ドラコ・マルフォイ】 (ページ25)

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もうすぐ授業始まるけど先生まだかな…と思っていたら
扉をバンッと開け、黒い服に黒いローブ纏った男性の先生が入ってきた。

スネイプ先生だ…。正直雰囲気が少し苦手なんだけどスリザリンの寮監らしいから授業以外でも顔を合わせることが増えるだろうな…。

スネイプ先生は不機嫌そうな感じで出欠を取り始めた。

同じくらいの歳は怖くなくなってきたが、大人の男性はなぜかまだ怖いと思ってしまう。

先生だから大丈夫だと分かっていても、落ち着けなかったから、私は思わずマルフォイのローブの裾をギュッと握ってしまったいた。

マルフォイがびっくりした顔でこっちを見た。

ﾄﾞﾗ「！なっ…お前…！//」

マルフォイが何か言いかけたが、私の様子を見て「…ふん」とだけ言って誤魔化すように何も言わずにそっぽ向いた。

ｽﾈ「ハリー・ポッター…。われらが新しい……スターだね。」

スネイプ先生はハリーの名前のところで止まり、猫なで声でそう言った。

スリザリン生からくすくすと冷やかすような笑いが聞こえ、見るとマルフォイとクラップやゴイルなどの仲間が笑っていた。

スネイプ先生はうつろで暗い、黒い目で生徒たちを見わたすと話し始めた。

ｽﾈ「このクラスでは、魔法薬調剤の微妙な科学と厳密な芸術を学ぶ。」

一気に教室が静かになり、みんな一言も聞き漏らすまいとスネイプ先生の話を聞いていた。

ｽﾈ「杖を振り回すようなバカげたことはやらん。そこでこれでも魔法かと思う諸君が多いかもしれん。

フツフツと沸く大釜、ユラユラと立ち昇る湯気、人の血管の中をはいめぐる液体の繊細な力、心を惑わせ感覚を狂わせる魔力……

諸君がこの見事さを真に理解するとは期待しておらん。我輩が教えるのは、名声を瓶詰めにし、栄光を醸造し、死にさえ蓋をする方法である。

ただし、我輩がこれまでに教えてきたウスノロたちより諸君が"まだマシ"であればの話だが。」

大演説のあとより一層教室がシーン…となった。

こんなに語れるなんてスネイプ先生は魔法薬学がすごく好きなんだなぁ…。

そう思うと少し恐怖感が薄れていく気がした。

すると突然

ｽﾈ「ポッター！」

さっきのねっとりしたような喋り方とは違い、怒り含んだような声でハリーを呼んだ。