勘違い烏は愛され烏

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圭太 side









るかが入って1ヶ月。




るか｢ここはもっとこーした方がいいんじゃない？｣

モブ｢あ。こうか！おおお！レシーブ上げやすい！
ありがとう〜！！！！｣









チームにも馴染んでるし、
的確に今までの指摘し合わなかった俺らのチームには
とてもいい刺激になってるように感じた。









ただ、Aの様子がおかしい……。







今までは必ずと言っていいほど、
誰かが落ち込めばスグに声をかけ、一緒に悩み
｢楽しんでいけるように頑張ろ？｣
と自分がまず楽しんでいたはずだ。









ここ1ヶ月であいつは大人しくなった、
笑顔が減った。









｢なぁ、A。ちょっといいか？｣





A｢ん？どうした圭太？｣








｢今日練習終わり空いてるよな？
飯行くぞ、奢ってやるから、な？｣






A｢え、う、うん。でも急にどうしたの？
奢ってくれるなんて珍しい〜。｣





怪しい〜と全く怖くない可愛い顔で睨んでくる。









｢馬鹿か。じゃあ帰り待っとけよ｣









練習終わり。









焼肉屋。









｢なぁ、お前、何があった？｣








A｢んー？なにがぁー？ﾓｸﾞﾓｸﾞ｣









｢お前、るか来てからおかしいぞ。｣









A｢あ……あぁ。何もないよ？気にしないで！｣






｢ふざけんなｯ！！！！！｣





ﾋﾞｸｯ









A｢ど、どうしたのー、そんな大きい声出して……恥ずかしぃよ……。｣









｢お前は俺が頼れねえか？信用出来ねぇのか？
お前はすぐ1人で何かを溜め込む。
1人で解決しようとする、んで、勝手に潰れて
勝手に泣く。





いいか？！なんの理由もわからんで泣いてるお前見てるのと、お前の悩み一緒に共有して
一緒に悩んで一緒に解決した方が嬉しいんだよ！！｣









｢何があったか……言え……。｣









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A side


圭太が……そんなふうに思ってくれてたなんて
全く思わなかった……。





嬉しいのと、情けないのが入り交じって
泣きそうになる。









あのね……と言って全てを話した。

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