No.7 〜番外編〜 ページ8
佐藤鍵音side
黒田A。私の親友。Aは、あんま目立たない方だけど、勉強は本気出したらすごくできる。
スポーツは苦手って言ってるけど、人並みにはできる。
あんたの苦手はなんなんだか。
正直、関わらないと思ってた。
あの日までは。
佐藤「なんだ…知ってる人だらけじゃん…。」
中学の入学式。
新しい教室なのに、半分くらい知ってる人。
きっと、すぐ噂は流れるんだろうな。
【佐藤鍵音は元不良。】
中学入って、やり直したかったのにな。
やっぱり、すぐに噂は広まった。
と同時に話しかけてくる人もいなくなった。
…はずなのに。
「ねぇ、佐藤さんって、アイス好き？ねえねえ。」
佐藤「あなた、噂聞いてないの？」
「へ？あ、佐藤さんの噂ならとっくに知ってるよ？不良ね。」
佐藤「話しかけない方がいいわ…。嫌がらせ受けるよ？」
何してんだろ…。せっかく話しかけてくれてるのにな…。
「嫌がらせ？そっか…。」
あぁ…。また、独りになっちゃうのに…。
「じゃ、二人でいようよ。ずっと。二人ならさ、怖くないし。ね？」(アイスの話ができる友達がほしいし‼)
この子の、真っ直ぐな視線が、今はあたたかくて。
少し涙が出てきて、こらえて、必死にこう、応えよう。
佐藤「うん。」
黒田A。
私の一番大切な、親友です。
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番外編をつくってみました。
オリジナルキャラクターだけど、作者は鍵音ちゃんめっちゃ好きなんですよ…。
鍵音ちゃんは、一見、無愛想で、協調性ない感じだけど、表には出さない思いがあるって、設定です。
鍵音ちゃんを好きになってくれたら良いなぁー…なんて思って番外編書きました。
ちょいちょい鍵音ちゃんside書いていこうかなって思ってます。
私も鍵音ちゃんみたいな友達がほしい‼
なんて考える作者でした。
次回もよろしくお願いします。
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作者名：ショウキチ | 作成日時：2018年3月7日 23時
