No.41 ページ42
男子「付き合ってくださいっ！」
「えっ…？」
思考停止。
なっ…なんで！？
私なの？
間違えたんじゃなくて…？
「あっ…えっと…。」
誰…だっけ…。
男子「中学で同じクラスだったんだけど…覚えてないよね。」
「ごめんなさいっ…！わ…私も好きな人がいて…。」
男子「…そっ…か。」
あ…傷つけちゃったのかな…。
「えっと…気持ちはとっても嬉しかったから。」
気まずい…。
男子「うん…じゃあ…。」
自分の立場だったら…どれほど辛いだろうか。
「待って！あのっ…ほんとに…嬉しかったから！」
少しだけ微笑んでくれた。
体育館裏って…落ち着かない。
告白スポットなんだよね…。
わざわざ考えてくれたのに…傷つけちゃった…。
「あぁ…私…また失敗しちゃった…。」
その場にうずくまる。
「バカ…。」
あの人は想っててくれたのに…こんな私のことを…。
悠人「え…Aちゃん…？」
「悠人くん…。」
涙でいっぱいの瞳を見て、悠人くんが無言になった。
体育館裏は外から丸見え。
通りすがりだった悠人くんに遭遇するなんて…運が悪いな。
心配させちゃうのも悪いな。
悠人「告白してフラれたの？」
「違うよ！？」
悠人「なんだ、違うんだ。期待させといて、ずるいな〜。」
その態度がおかしくて。
「ぷっ…。あはははっ…！」
悠人「えー…？変なの。」
あぁ良かった…。笑えた。
悠人「じゃー、またね。」
いつも通りに話してくれる方が…楽だな。
「ありがとう。」
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作者名：ショウキチ | 作成日時：2018年3月7日 23時
