黒田雪成、略して黒成！【弱虫ペダル】 (ページ31)

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黒田side

黒田「あ…？」

「あ、おはよう。」

黒田「ん。」

やっべ。帰んねぇと…。

「お母さん、帰ってきたけど、泊まっていいらしいから…。」

黒田「あぁ。」

夏休みだし、問題ねぇか。

黒田「なぁ…何で髪濡れてんの？」

「お風呂入ってたの。乾かすの面倒だから…いいかなーって。」

黒田「乾かせよ…手伝ってやるから。長くて大変なのはわかるけど…。」

「ありがとう…。」

ドライヤーの音が響く。

今更だけど…すんごい綺麗…。

もっと、ヘアアレンジとかしたらいいのにな。

黒田「はい。終了。」

「ありがとう。黒成くん。」

黒田「別に。あ、俺も風呂入るわ。じゃ。」

「行ってらっしゃい。」

そういえば…母親はいるけど…父親とは会ってないな…。

いずれ会うんだろうけど…。

それから二十分ぐらいして、部屋に戻った。

「おかえり。夕飯、できてるよ。」

黒田「ここで食べんの？」

「うん。はい。ハンバーグ。今日は黒成くんが来てくれたから、特別メニューなんだ。」

やたら嬉しそうなA。

「いただきます！」

黒田「いただきます。」

うん。美味い。

「ごちそうさま。」

黒田「はっや！」

マジかよ…恐るべし…。

「ん？どうかしたの？」

いつも通り…なのか…？

黒田「いや…別に…。」

日々過ごしていくと意外な一面も見えてくるもんなんだな。