No.25 ページ26
黒田side
黒田「多分俺も好きだわ…。Aのこと…。」
つい流れで言っちまった…。
「…。」
黒田「A…？」
反応がない。
黒田「こいつ…寝てんじゃん…。」
まぁ、好都合…か。
「黒成くん…？」
黒田「起きた。」
「今日はありがとう。」
黒田「あぁ。お前も無理すんなよ？」
「うん。じゃあ、また明日。」
少し歩く…。
好き…？
自覚がないだけであいつのこと好きだったんじゃねーの…？
わかんねぇ…。
黒田「ん…佐藤…。」
佐藤「よぅ。」
近くの公園のベンチに座る。
佐藤「A、大丈夫？」
黒田「ん、あー、まぁまぁ。」
佐藤「黒田くんってさ…Aのこと、どう思ってる？正直に聞きたいんだけど…。」
はぁ？
黒田「アイスを一番大事にしてて…無邪気で…ん…かっ…可愛い…。」
佐藤「おぉ、一つだけ間違ってます。Aは…アイスより、黒田くんを大切にしてます。」
アイスより…？
黒田「バーカ…。」
佐藤「なんだ。知ってたんじゃん。ま、結論は、どうなるかはあなた次第ってこと。」
黒田「佐藤は…Aのこと、どう思ってんだよ？」
佐藤「私に嫉妬？まぁ…一番大切な…友達よ。」
黒田「なんか…そういうのいいな。」
佐藤「何が？」
佐藤はおかしそうに笑った。
佐藤「言っとくけど、A傷つけたらただじゃおかないから。」
黒田「はいはい。じゃ、またな。」
黒田A…あいつ、いい友達もってんじゃねぇか…。
うらやましい…なんて思ったのは、秘密だけど。
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作者名：ショウキチ | 作成日時：2018年3月7日 23時
