No.16 ページ17
黒成くんたちと勉強会を開きます。
黒田「よっ、塔一郎、葦木場。」
泉田「遅かったね、ユキ。彼女は？」
「あ…く…黒田くんと同じクラスの黒田Aです…！黒田くんから誘いを受けて…勉強、させてもらうことに…。」
黒成くんって、みんなの前で呼んだら変だよね？
黒田「ってことで、こいつも参加な。」
葦木場「Aちゃんだよね？よろしくね〜。」
泉田「では、注文を済ませて、それぞれの勉強をしようか。」
新開「おめさんたちも勉強会？」
「あっ、隼人兄さん…。」
黒田「え…？」
新開「お、Aじゃないか。」
黒田「知り合い…なんですか…？」
新開「弟の面倒をよく見てくれていたんだ。弟の初恋相手だよ。」
初恋相手…？初耳なんですが…。まぁ、嘘でしょうね。
黒田「兄さんって呼んでるから、兄弟かと思いましたよ…。」
泉田「新開さんたちも勉強会をしているんですね。」
新開「そうだよ。靖友が睨んでるから、そろそろ行くよ。」
隼人兄さんはマイペースだなぁ…。
「あっ、すみません、注文をしたいんですけど…。」
店員「はい、只今。」
「バニラアイス、ストロベリーアイス、チョコレートアイス、ラムネアイス、みかんシャーベットをひとつ。」
泉田「ブラックコーヒーで。」
「二人は、頼まないの？…じゃあ、以上です。」
店員「承りました。少々お待ちください。」
黒田「お前、アイス頼みすぎ。」
葦木場「好きなんだね〜。」
黒田「…後で分けろよ…？」
私の耳もとで、私にだけ聞こえる程度にささやいた。
黒成くんのこういうところ、とってもずるいと思う…。
店員「お待たせいたしました。」
「わぁ！アイスいっぱい〜！」
黒田「じゃ、チョコレートアイスもらうわ。」
泉田「僕はバニラをいただこう。」
葦木場「え？じゃあ、ストロベリーアイスもらうね？」
「ちょっと、ラムネとみかんシャーベットしか残ってない！」
黒田「返さねーぞ？…っん。甘っ。」
泉田「美味しいね。」
葦木場「甘くて冷た〜い…。」
みんなは私のアイスを争奪して楽しんでいました…。
「ちょ！みんな〜…！」
『勉強しろ。』
何でハモるの！？
「みんなもやってないじゃん…！」
今日も、思い出に残る、一日でした。
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作者名：ショウキチ | 作成日時：2018年3月7日 23時
