黒田雪成、略して黒成！【弱虫ペダル】 (ページ2)

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いつもとは少し違った空気。

風が桜の花びらを運んでくる。

入学式。箱根学園は、私立で、とてもきれい。

そう思って、一年前は入ったなぁ、と懐かしくなる。

今日から、二年生…か。楽しみと不安。

佐藤「A～。クラス、同じだね。」

「うん。良かったー。鍵音と同じで。」

佐藤鍵音(さとう・かぎね)は中学からの親友で、高校も一緒。

佐藤「ね、A、黒田くんと同じクラスだよ？あんた。」

「えっ！」

佐藤「ははっ！反応しすぎ。分かりやすいなぁ。A。本当に好きなんだね。良かったじゃん。クラス。」

黒田雪成くん。高一の時から、片想いしてる相手。でも、話をしたこともなくて。

ただ、憧れてるだけだった。クラスは違ったから、黒田くんは、名前も知らないはず。

佐藤「私、応援してるからね？」

「あ…ありがとう。」

いつか、話をしてみたいなぁ…って、思っていた。

もしかしたら、叶う日は、遠くないのかもしれません。