１日目 ページ1
「購買行こうー」
「うん、クリームパンあるかなー」
「あ！財布、机の中だ。A先行ってて！」
「はーい」
こんな日常にも、ごく稀に信じられない出来事が起きる。
『クリームパン一つください』
ハモった声の相手。
「く……黒田くん」
「あ？」
「クリームパン残り一つなの〜、だからどちらか一人ね」
「え、あ、じゃあ譲ります」
「ん、ありがとな」
自転車競技部、副キャプテン。
黒田雪成くん。
話したことはなかったけど、いつの間にか好きになっていた。
だけど、話しかけることなんてなかったし、関わりすらなかった。
だから、今日の出来事はチャンスだ。
「黒田くんも、クリームパン好きなの？」
「別に……気分だよ」
「そうなんだ……。あ、焼きそばパンください……」
パンを買って、黒田くんと集団から少し離れる。
「あ、ほら」
黒田くんが差し出したのはクリームパン。
「クリームパン、欲しかったのにごめんな。半分やるよ」
私もそこまで欲しかったわけじゃないけど……黒田くんがせっかくくれたんだもの。
「ありがとう……」
「じゃあな」
クリームパンを一口かじって、今日のことを心にしまった。
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ショウキチ(プロフ) - イチゴさん» 嬉しいです！コメントもいただいたし、日々、文章上達するために頑張らないと、ですね。応援ありがとうございます！ (2018年7月1日 17時) (
レス) id: f210b0456f (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - 凄く面白いです!!これからも作品作りを頑張って下さい!!私、コメントいただいてから実は、ショウキチさんのファンなんですよ(*^^*) (2018年7月1日 16時) (レス) id: 478cf10cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショウキチ | 作成日時：2018年5月30日 22時
