オトナリサン【暗殺教室】 (ページ13)

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No.12 ページ13

「お……お姉ちゃんっ！？」

姉「あ……」

玄関のドアが開く音に、気がついて。

「また……何も言わないで帰ってきて、何も言わないでどこかへ行くの」

寂しいのに

悲しいのに

「会ってくれないのは……」

姉「A……」

「理由が……あるんだよね」

姉「ごめん、」

その声は、弱々しく、震えていた。

姉「私……あなたに言わなくちゃいけないことがあるの」

「……うん」

姉「私ね……結婚を考えてる」

お姉ちゃん、私ね……。

「知ってた」

姉「え」

「だって……昔から、結婚したいって呟いてたし……だけど、私がいると結婚できないって……」

そう、でしょ。

邪魔だって……

「知ってた……」

姉「結婚ね、したいんだけどさ……彼は2人でスタートしたいらしくてね……」

私が、結婚の邪魔をしてるって……。

「知っているから」

姉「でも、Aが成人するまでは、結婚は……」

「知ってる、だから……」

それまでは……来ないで。

お姉ちゃん、私は……

「邪魔でしょ」

それだけ吐き捨てて、横を通り抜け、外へ出る。

行くところは……

「学秀……っ」

私の大切なオトナリサンのところ……。