御伽の国の話 その�将� ページ14
『まぁ、見せた方が善いか』
そう云って、ある異能力を唱える
──異能力【開かずの扉】
僕等の前に現れたのは、何の変哲もない一枚の"扉"
『この異能力は、"別の世界"に行く事の出来るもの何です』
実際に使ったことあるし
其の時は、ちゃんと帰れたんだ
クロ「！！それでは！」
学園長は、キラキラとした顔で僕に云った
『はい、この扉を使えば僕の世界に行く事も出来る。………本来ならば』
クロ「本来ならば……？」
コクリと、其の言葉に頷き、扉に近づく
而して、扉の前に手を翳す
『"開かずの扉よ。我を元の世界に導き給え"』
…………。
クロ「……反応しない？」
そう、反応が無いんだ
『そうなんです。本来なら、先程の言葉を唱えれば、扉が光り、鍵が開く音が聞こえる筈何です』
其れが、光りもしなければ、鍵が開く音もしなかった
此処に来る途中で一度、中庭らしき処に降り、何度も何度も試した
だが、一度も成功しなかった
『この異能力は、別の世界に行く事は出来る、"簡単に"。だが、帰る時が難しいんです』
クロ「帰る時が？どう言う事ですか？」
『その別世界の住人が"僕"に対して何らかの"強い感情"を抱いていたら、帰れない。と云うものです。』
クロ「強い感情？」
『はい。「好意」「憎悪」「憧憬」「思慕」……其の他諸々の感情を、誰か一人でも強く抱いていたら、異能力の発動条件に反してしまう』
僕はこの世界に、来たことは無い
なら、如何して僕は帰れない？
『(………嗚呼、成程)』
僕の頭の中に、ある一つの仮説が浮かんだ
『……僕は、若しかしたら、此の世界に"魅入られている"のかもしれません。』
僕がそう云うと、
クロ「スバルさんが、"ツイステッド・ワンダーランド"に……？」
学園長の言葉に、ゆっくり頷く
『学園長、闇の鏡さんが云っていた言葉を覚えていますか？』
クロ「え？えぇ、覚えていますよ。確か……」
──〔汝の力は、この世界に必要な力〕
──〔汝の力は、この世界の希望であり、汝の思うままである〕
そう、鏡は云っていた
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十字架(プロフ) - 吹雪 雪さん» コメントありがとうございます！それはネタバレになってしまうので詳しくは教えられませんが、夢主にとってとても大切な人が代わりに……とまで言っておきますね！今後の物語で明かしていくつもりなので、それまでお待ちいただければと思います！(*´ω｀*) (2022年10月24日 13時) (
レス) id: a145c4e50f (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 雪(プロフ) - 初コメ失礼します!とっても面白いです!1つ質問なのですが、11歳で必ず死ぬのに何故夢主は生きているのでしょうか? (2022年10月23日 22時) (レス) @page24 id: f98270bfe7 (このIDを非表示/違反報告)
十字架(プロフ) - 魑魅魍魎さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、本当に嬉しいです！！はい！頑張りますね！！(*´ω｀*) (2020年5月31日 13時) (レス) id: c966d7697c (このIDを非表示/違反報告)
魑魅魍魎 - この小説とても面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年5月31日 13時) (レス) id: 2bc60ebb64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十字架 | 作成日時：2020年5月24日 17時
