名の無い鹿【Side:奈良シカマル】 ページ6
「早く来すぎちまったか…待ち合わせここで合ってるよな…」
アカデミーの門前。
…つい最近までアカデミー通うのに毎日通ってきた道の筈なんだが、今日だけはどこ見ても新鮮な景色に見えちまう。
ソワソワして心身落ち着かない。
心臓の音が煩過ぎる。
あと、柄にも無く高揚感が…自分が気持ちわりい…が、嫌な気分でもない…何だこれ。
だが、このままじゃまずい…Aに変な奴だと思われちまうからな。
…あ、何か冷静になってきた。
そうだ、その調子だオレ。
?「シカマルくーん」
ビクッ!!!
…って肩上がっちまったじゃねーかよ恥ずかしい。
「よう、A…って!!何でサスケもいるんだよ!面倒くせえな!」
Aが目を見開いてオレのことを見ている。
「あ、いや何でもねぇ。今のは忘れてくれ。」
思わず感情を出しちまった。
サスケは今までと変わらず、相変わらずオレのこと睨みつけてきやがる。
確かに、サスケが今日Aと一緒にウチへ来たがってたのは知っていた。
Aから聴いていたからな。
だが、オレはその場しのぎで嘘をついてサスケが来るのを断った。
Aには悪いが、此奴は面倒くさ過ぎる。
Aはサスケがオレと仲良くなりたいと思ってるもんだと勘違いしているみたいだが、そんな訳が無い。
今にもオレのこと殺して来そうな此奴のオーラを、Aは感じ取ったことが無いのだろうか…。
A「どうしてもって言って聞かなくて」
お前ら親子か!
「…サスケ。Aの分しか、もてなす物用意できてねぇからさ…何もできねぇのもの申し訳ねぇし、後で母ちゃんにどやされることになるからよ…今回は勘弁してくれねえか?」
サスケ「フン、どうせ口から出任せだろ」
イラッ。
その嘲笑う顔腹立つな。
「…ったく、仕方ねえ。これ以上Aを困らせるのは嫌だからな」
お陰様で緊張が和らいだぜ。
全く喜べねぇけどな。
A「良かったねぇ!サスケ君!シカマル君ありがとう〜!!」
Aが嬉しそうだから善しとするか。
・・・・・・・・・
ヨシノ(シカマル母)「まあ!2人も来るなんて聞いてないよ!」
「すまねぇ、オレの分のおやつはいらねえから叱るのだけは勘弁してくれ」
ヨシノ「何で叱るのよ!友達が多いのは良いことじゃないの!さあどうぞ、上がって上がって」
…驚いた。
母ちゃんブチ切れるかと思ったけど上機嫌じゃねーか。
サスケと友達かどうかについては置いとくとするか。
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我愛羅の花嫁 - まだですか!? (2020年7月23日 19時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - ありがとうございます!歌は木の葉丸ちゃんと皆んなに聞いて欲しいです!注文が多くて一々面倒臭いヤツですみません!!!!!!!! (2020年7月19日 13時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅さん花嫁 - 更新待ってます!!!!!!!!!!!!!! (2020年7月17日 22時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - シカマル大大大好きなので出して貰えて嬉しいです!第七班との話もよろしくお願いします! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - 続き待ってます! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音 | 作成日時:2018年12月30日 7時