青い贈り物【語り手:うみのイルカ】 ページ1
やあ!
アカデミーで教師をしているうみのイルカだ。
今日は1つ、思い出話をするとしよう。
だがその前に、忠告しておきたいことがある。
言っておくが、恋愛話には発展しない。
そういうつもりで聞くんじゃないぞ。
でもきっと、この話を聞けばキミも心が温まるはずだ。
…では話そう。
A達がまだアカデミーの生徒で、オレが担任を受け持っていた時の話だ。
あの日も今日と同じ、12月30日だった。
冬休みに突入していたため授業は無かったが、来年度の仕事を円滑にするために職員室で一人、いろいろと準備をしていたんだ。
ちょうど作業を終えて帰る支度をしようとして立ち上がった時、外からコンコンコンとドアを叩く音がした。
軽い音だったため、オレはまだ小柄な生徒の誰かなのではないかと予測した。
イルカ「はーい!」
?「失礼しま〜す…」
声量が小さかったわけでは無いが、控えめな声質で控えめにドアをソロッと開けて入ってきたのはAだった。
片手には紙袋が握られていた。
持ち手に青いリボンが括られている紙袋だ。
イルカ「Aじゃないか。どうしたんだ?」
オレが声をかけるとパッと笑顔になるA。
A「イルカ先生!予想的中!」
イルカ「ん?…何が予想的中なんだ?」
A「えっと…!イルカ先生がアカデミー来てるんじゃないかっていう直感が的中しました!」
Aは直感力が優れている。
この時だけでなく、過去に何度もミラクルを起こしているのを目の当たりにしたことがある。
イルカ「Aは神様がいつも傍についてるんだな」
オレがそういうと、Aは一瞬キョトンとした顔をしたが、またすぐに笑顔になる。
A「イルカ先生の傍にもいますよ!みんなのこと一人一人見てくれています!」
イルカ「…そうか…!そうだな!」
Aは誰にでも優しくて心を和ませる。
オレも自然と笑みがこぼれた。
A「あの…ご相談があって来たんです」
イルカ「どうしたんだ?オレで良ければ何でも聞くよ」
と言いながら手前にある椅子を引き、Aに座る様促すと、オレもさっきまで座っていた後ろの椅子に腰掛けた。
A「あ、ありがとうございます!」
こっちまでやってきたAは背負っていたリュックを足元置き、リボンのついた紙袋は膝の上に置くようにして座った。
A「あの…この中に入ってるプレゼントのことなんですけど…」
Aの目線は紙袋にあった。
この中というのはその紙袋の中のことだった。
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我愛羅の花嫁 - まだですか!? (2020年7月23日 19時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - ありがとうございます!歌は木の葉丸ちゃんと皆んなに聞いて欲しいです!注文が多くて一々面倒臭いヤツですみません!!!!!!!! (2020年7月19日 13時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅さん花嫁 - 更新待ってます!!!!!!!!!!!!!! (2020年7月17日 22時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - シカマル大大大好きなので出して貰えて嬉しいです!第七班との話もよろしくお願いします! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅の花嫁 - 続き待ってます! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5170820185 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音 | 作成日時:2018年12月30日 7時