【鬼滅の刃】好感度見える体質なんてべつに嬉しくない 2 (ページ14)

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ガキじゃないページ14

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話は昨日に戻る。

『あ〜、しまった。足りない』

「何が？」

びくり。気配のないその人が急に背後から現れたせいで、肩が跳ねる。ムッとなり背後にいる彼を睨むとその人はため息を一つ吐き隣に座った。

「大怪我してんのにチョロチョロ動いてんじゃねえよ。」

『毒薬の！調合考えてたんです！それにもう元気ですから！！』

「ああ、足りねぇって言ってたのはその材料？」

宇髄さんが言った通り、毒薬に使う薬草が如何にも足りない。
わあ、不思議〜！なんてふざけていても毒薬は現れ無いので、買い足さなければいけないわけだが。

『はい。だから買い物にでも行こうかな…と。遊郭に』

「全然話が繋がってるように見えん。何で遊郭なんだよ」

『初代の時の呼吸の使い手が遊び人だったのか知りませんけど、良い感じの薬草専用のお店が遊郭にしか作られていなくて…』

「はーん。隠とかに頼めねぇの？」

『己が戦場で使うものは己で整えろと師範が…』

「あ〜、そうだった、そんな感じの人だったな」

でも1人で行くのは危ないんじゃねえの。そう言う宇髄さんの目を見ると頭上に好意を示す数値が現れるものだから、少し照れ臭くなり目を逸らした。

『それに関しては…まあ、男装用の服があるので』

「ふーん。まあ早いに越したことはないしパッと行ってパッと帰ってこいよ。…あ、男用の服、俺が着せてやろうか？」

そう言って宇髄さんは手を私の背中に回した。揶揄うようなその視線にむ、となる。ここで照れたら思う壺…！行き場を探していた自分の両手を宇髄さんの頬にすべらせた。

『…じゃあ、頼んでも良いですか？』

「…は、」

『まあ！！冗談ですけどね！！ふふん、いつまでも揶揄われる子供じゃないですからねっ、！？ちょっと！？』

患者服の帯代わりとなる紐をするすると取られそうになり、宇髄さんの腕を掴んだ。彼はそんな私に顔を近づけてくるから、背を逸らしてしまう。ひい、顔が良い。怖い。

「へ〜〜、もうガキじゃないって？じゃあ自分の言葉には責任持たないとだよなあ？A？」

『わー！！！！わー！！！顔が近い！！怖い！！こわい！！ごめんなさいってば！！！』

「遠慮するなよ」

『してないって！！！！』

___結局、この取っ組み合いのせいでその日は出かけることを断念した。

その結果、偶然にも水柱の2人がお見舞いに来る日に遊郭に行くことになり、勘違いを起こしてしまうことも知らず。